いわせてみてえもんだ

いわせてみてえもんだ (ヤングガンガンコミックス)
さと

題名のインパクトに惹かれて、手に取った本はまたもや「オタ娘」本でした。
なに？この最近のヒット率。というか、こんな感じのジャンルって固定ジャンルで確立しつつあるんでしょうか。わたしにしたら、痛いしか思えないネタなんですが。
ということで、通常のコミックスよりもちょっと分厚めのこの本は、メガネ男子の主人公にオタ女のカップリングで、この男がまた二次元キャラに似ているということからオンナノコが猛烈アタックで（いや、愛の告白とかじゃなく写真取りたいとかそんなノリで）、遊んでくれる代わりにつきあうみたいな始まりです。
主人公の彼は、つきあってくれた彼女に名前すら読んでもらえず（キャラ名で呼ばれ、しかも本名は覚え間違いされてますな）。これは悲しいです。彼女はどっちの人を見てるんだろうと悩んでも当たり前ですよね。
当然、オンナノコはなーんにも感じてなかったんですが。
半分も読んだ辺りで、心底彼に同情しはじめ、それなのになんで彼女にはっきりものが言えないんだとか、いろいろ…まあ、後半「なんだこの女うぜえ」とか思い始めてしまい…。ハッピーエンドになったこと自体がめちゃめちゃ不自然な気がしてなりませんでしたよ。もうすこし彼女側の心の移り変わりの描写が前半にあれば、急激展開の感じはなかったんですけどね。
まあ…最近の男子は「草食」だとか、「乙女」だとかつけられてるのがありますが…私がそういった受身男子が好きではないという部分がこのオタ女への反感になってる意見なのかもしれません。
彼が勇気を振り絞って彼女に別れを告げたのが、一番のすごい気持ちよかったシーンでした。初めて男らしいと思ったシーンでしたね。

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