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異国から来たナイト(情熱の国の人1) [コミック(ハーレクイン)]

異国から来たナイト―情熱の国の人1 (HQ comics キ 3-7 情熱の国の人 1)
異国から来たナイト―情熱の国の人1 (HQ comics キ 3-7 情熱の国の人 1)
岸本景子/ジェイン・ポーター

「借金50万ドルを今月中に支払えですって!?」デイジーの牧場に取り立てにやって来たのは圧倒するオーラと金色の炎が燃えるような情熱的な瞳をもつダンテ・ガルバン伯爵。世間には秘密にしているが、デイジーの父はアルツハイマーを患っている。そこをつけいられ、伯爵家と不当な契約を結んでしまったのだ。なんて卑怯な掠奪者なの…! デイジーの愛馬を要求する彼の無慈悲な申し出を受けるが、またしても父のせいで二重契約となってしまったことに気がつき…!?

過去の火事が自作自演で大金をせしめたと思われているデイジーの牧場。実際は火の車で火災保険に入れていなかったという事実を誤解され世間から孤立している。借金の取り立てでやってきたダンテとデイジーは一目でお互いに何かを感じあうが、その立場上親しくできるはずもない。しかし、ダンテは彼女のことを知れば知るほど自分と同じ物を感じて守りたくなっていく。
強硬な手口で敵を多く作った父の後を継いだダンテ。自分にはなかった暖かな家庭や愛情あふれる家族の絆をデイジーの家族にみて、彼女を守ってあげることが父とは違うなりたい自分のすべきことと思ったんでしょうね。そして、自分や妹に対して愛情を注いでくれる彼女の存在が、かけがえのないものになっていく。自分は幸せになってはいけないと思っている二人。それが間違いだと最初に気が付くのはデイジー。彼女の愛情が彼を縛っていた家族を作ってはいけないという呪縛を打ち壊したんですね。
長男長女の受難といいますか…家族に振り回され自己を犠牲にしがちな二人だったからお互いがよく見えたんでしょうね…ほんと、一番分かり合える人が見つかってよかったなとおもいました。
岸本さんの絵とても好きなんです。ヒロインは線が細いのに凛としているし、ヒーローの憂い顔がとても素敵です。岸本さんは私にとって作家買いの一人なので、これからも見つけたらつい手に入れてしまう本だと思います。
それにしても、これシリーズで妹のゾーイの話があるんですよね。見かけたことなくって探しているんですが、もう時間たってしまってるので手に入らない気がしてきましたが探します。
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スーツとひよっこ [コミック(フラワー)]

スーツとひよっこ (フラワーコミックスアルファ)
スーツとひよっこ (フラワーコミックスアルファ)
和久原にこ

新入社員で入社3か月やっと本配属一日目、二谷ちとせは、初対面の男性の家で正座をしておりました。その家の主は同じ会社のキレ者と言われる墨崎遼介の家で、連絡が取れないために家へ出向いたのでした。彼は一日彼女の面倒を見るために代休返上になり、彼女をヒヨッコとよんで現場へ向かうことになりました。
就職して懸命に誠実に社会人をしていこうとするちとせ。その彼女の姿勢を見て現場を教えようとする熱い指導の墨崎さん。
最初から粗野っぽく見えて彼女にはちゃんと優しくて、いい男でしたよね墨崎さん。かっこよすぎるでしょこういう人。生き方というか、素がこれなんですか?正統派外も中身もイケメンじゃないですか。ちとせちゃんじゃなくても言いますよ「ずっるい、大人ずっるい」w
その都度何かしら大きなアクションがあるわけじゃないんですけど、墨崎さんがちとせちゃんに向ける視線がお話が進むにつれて微妙に変化していくのよかったですねえ。あと、純粋で大人の恋愛に真剣に悩んでいる彼女も毎度毎度可愛かったです。彼女の成長を一番に、かつ、自分の私情も抑えることをしない。こういう人って、この世にはいませんね、そういうことにしておきます。
和久原さんの作品、かっこいいしかわいいくせに、唐突に可愛いキャラに描写が変わるとこギャップがあってよかったですね。あと表情とか二人の距離とかとっても好きな雰囲気の描写をされるので好きですねえ。今まで短編ばかりで1冊まるまる同じ作品を読んだのは初めてでしたが、とてもいい流れで、デートの回とかお花とかやられました。あと、和久原さんのヒーローのスーツ姿は絶品ですね。墨崎さんの正装めっちゃかっこよかったです。
タグ:和久原にこ
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踏みにじられた初恋 [コミック(ハーレクイン)]

踏みにじられた初恋 (ハーレクインコミックス)
踏みにじられた初恋 (ハーレクインコミックス)
和澄ふさこ/スーザン・スティーヴンス

由緒ある館の相続人、ヒースが13年ぶりに故郷に帰ってきた。館の使用人の娘だったブロンテは、彼を待ち受けていた。ロンドンで成功したヒースは、荒れ果てた館を相続したものの売却を考えている…そんな噂を聞き、館を売らないよう懇願したかったのだ。ブロンテにとってヒースは初恋の人であり、館はふたりがともに勉強した思い出の場所だから。だが彼の態度は頑なで、冷たかった。ふたりの間に走る火花のような情熱の高ぶりさえも気づかぬふりをして…。

幼馴染ものなんだけど、紆余曲折合ったヒーローとヒロインの2人。恵まれなかった環境のために荒れた少年時代のヒースを救ったのはブロンテの伯父だった。ヒーバーズ・ギルという片田舎で更正をする生活。家政婦の娘ブロンテとすごし、読み書きを習い、地元の不良たちと喧嘩の日日。そして少年院へいき更正した彼は会社を興して社長になった。伯父が亡くなった後遺産として引き継いだのはあの更正の場所となった田舎の家だった。その家を売却しようとしているとしったブロンテが彼を待ち構えていた。
過去のことは過去のこととして忘れたいとして、それでも自分を更正させてくれて今の成功をおさめた人生をつかめたのは伯父のおかげだとわかっている。そして、その全ての場所にブロンテとの思い出があるくせに彼女を突き放そうとする。どこかで成長しきれないものがあって、過去に触れるのが嫌なのかなという感じ。一度も兄と思ったことはないという言葉でブロンテへの思いを自覚させられ、過去も今も自分の心が求めているものが変わらないということが解ったってことなのかなあ。
舞台が都会じゃなくて田舎の農場だったというところが、穏やかでゆっくりとした時間の流れがあって昔話が出来て…羨ましいシーンが一杯ありました。
和澄さんの作品を読むのはこれが初めてでした。あとがきにあるように、この作品は和澄さんの遺作となりました。訃報は当時衝撃的で、ハレ友さんたちがたくさん情報を流してくれていて知りました。亡くなられた当時が2015年。本が出版されたのが2016年。描きかけになった原稿をこうして書籍にしてだすのに尽力された方々に感謝をしたいとおもいます。
とても心に残る作品になりました。

恋の罠に落ちた伯爵 [コミック(バンブー)]

恋の罠に落ちた伯爵 (バンブーコミックス ラズベリーコレクション)
恋の罠に落ちた伯爵 (バンブーコミックス ラズベリーコレクション)
橋本多佳子/エリザベス・ソーントン

親を亡くし、貴族の付き添い役で生計を立てているエリーには賭博師“マダム・オーロラ”というもうひとつの顔がある。
ある夜、弟の借金返済のためオーロラに扮して賭博場を訪れたエリーは初恋の人ジャックに再会するが、彼はエリーと気付かずオーロラに心を奪われる。しかしその夜、エリーの滞在するホテルで盗難事件が起こり、疑いをかけられたエリーがアリバイのためジャックの名前を出したことによって、ジャックはエリーに結婚を申し込む羽目になり…!?

ヒストリカルと思いきや、けっこうな謎解き?
姉弟二人で人生を生きてきたエリーは弟の借金返済のために美しいオーロラという賭博師に変身して働いている。その賭博場へ初恋のジャックが現れ、放蕩者の彼はオーロラに一目ぼれしてしまう。しかし、舞踏会で彼にみつかりオーロラだとばれはするが、幼なじみであるエリーとは気づかずにアプローチされる。初恋の彼に誘惑され喜びを覚えるが、かつての思い出を持ち出し自分が牧師の娘エリーだと暴露してしまう。同じくして、弟のロビーはとある殺人事件に巻き込まれ、エリーの方も雇い主の貴族から首飾り盗難の犯人に仕立て上げられ窮地に。その日一緒にいたジャックに身の潔白を証明してもらうことになり、彼女は彼とともにイギリスに帰ることになってしまった。
ああやっぱりゴージャスな世界を描かせたら橋本さんは素晴らしいですねえ…。橋本さんのヒストリカル本当に即買い間違いなしです。
美しい女性に心惹かれるなんて当然の男性心理。ですが、ジャックにしたら、その妖艶な美女が昔なじみの妹のような存在のエリーだったことは、案外とほっとしたものであったのではと思いました。彼女たちの過去の話を聞いて自分がそばにいたらと思うのは、お世話になった先生への恩返しだけでなく彼女のことを気に入っていた証拠ですよね。美しく変身した彼女というのは、その頃にはもう彼の中ではオプションになっていたはずです。ストーリーとしてはとても面白く、ラブコメ要素たっぷりでよかったです。
いつもこの手の本はハーレクインでみつけるので、竹書房からこういう本が出ているのは知りませんでした。ちょっとチェックしてみようかなと思います。

ヤンキーショタとオタクおねえさん1 [コミック(ガンガン・GF)]

ヤンキーショタとオタクおねえさん(1) (ガンガンコミックスpixiv)
ヤンキーショタとオタクおねえさん(1) (ガンガンコミックスpixiv)
星海ユミ

可愛い絵だなーとピクシブコミックを読み始めた当時気にいって登録。本が出たので買ってきました。電子では全部読んでいなかったので、なるほどねーと納得。
年の差カップルラブコメが最近よく目につきますが、小学生とOLというのは個人的にあまりなく、しかもヤンキーショタ。
おたくでコミュ障ぎみのお姉さんになついたのは隣の家に引っ越してきたヤンキー少年。お姉さんは二次元ではこよなくショタ(少年)を愛している人だったので、リアルショタにおどおど。しかし、彼の方はなつくレベルを超えて、彼女に本当に恋をしているのでした。
ああああ、ドリームですね。
あからさまにトシバレはしてないのですが、私はこのショタという言葉がこの世界に生まれた頃から知っています。当時のことをおもえば、え、それは別に萌えないけど少年がかわいいのはわかる、という認識で。
まさかそれ以後にそこがベースでこの言葉が生まれるまではねえ…思ってませんでしたけど。(押入れを探せば当時の雑誌があるかもしれない件)
それはさておき。OLのかづ子は人知れず自分の趣味を満喫して潤っている人。そんなところに飛び込んできたリアルショタの龍桜(りゅうおう)くんは、彼女の優しさと穏やかさに惚れてしまった少年。もう少し時間が進まないとだめ事も沢山あるんだろうけど、今でしかできないワタワタなことをいっぱい見せてくれてマジに可愛らしい。
電子で読んでいた時は本を買うレベルにまで行ってなかったのですが、書店で見つけてどうしても欲しくなって買って大正解でした。これはもう…続巻を待ち望む一つになりました。
かづ子さんの思い出の少年が彼だとわかる日は来るのでしょうか…あっ(小声)これネタバレだったごめんw
タグ:星海ユミ
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