消えたプリンセス 全2巻 [コミック(ロマンス・ミッシイ)]
消えたプリンセス 1 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
広瀬美穂子/ポーラ・マーシャル
舞台は16世紀イタリア。
モンテフィオーレ国へ輿入れの最中に隣国の君主に誘拐され、略奪婚となる所を、別の略奪者に再び略奪されたマリーナ姫。その賊の首領ニッコロは、彼女をモンテフィオーレに送り届け、褒美をもらうという。
マリーナは、なりゆきで彼と従者の3人で旅商人に変装する。今まで考える事をせず従う事しか知らなかったマリーナは、アンジェラと名を変えて、同じくジャンニと名を変えたニッコロの妻という役柄を演じるよう命ぜられ動揺するが、この旅は彼女にとって新鮮で楽しいモノになっていく。思いの他彼女に対して優しいジャンニ。演技上でかわした口付けでついに彼を意識し始める。
ジャンニが何者なのかというあたりが最後に解るのですが、その辺りは女性がよく思う心理を逆発想で描かれているのが素敵です。女性に限らず、男性だって愛してもらえない結婚はしたくないという事ですよね。その辺りが新鮮出と手も面白いなと思いました。ラストもとても美しく終わっています。
広瀬さんの絵はこの作品で初めて見たんですが、とても作品にあっているとおもいました。マリーナとジャンニは変装をどんどん変えていくのですが、姫の時は本当に優雅に旅商人の妻の時はかわいらしく、村の祭のときのいかにもなメイクにだってマリーナの品のよさが見える所はさすがです。
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