聖刻の書 全5巻 [小説(角川スニーカー)]
燃える瞳のメル―聖刻の書〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
渡辺由自/真鍋譲治
1988年…。あー…砂吐きたくなるほど昔ですね(笑)
ライトノベルなんて名前がまかり通ってなかった時代の良作です。思えば私のこの手のファンタジーって角川のスニーカー文庫から読むのが始まってたんですねえ…(と懐古老人)
このシリーズ、ストーリーをいえといわれるとほぼ読んでない状態くらいの脳状態かも知れませんです。(笑)でも、歴史を舞台にした物語で、なおかついまでは普通に有りますが当時ではまだ新鮮だった美少女ヒロインもの。私はこの本から真鍋さんの絵をしったんですよ。まだまだ当時アニメおたくだった私は、渡辺さんのお名前を知ってこの作品を手にしたのではありません。この表紙!(残念ながら1巻の絵はなかった…気になる人は真鍋さんの公式HPにいけば見ることができます)この表紙に惹かれたわけです。
イマドキのように美少女が一杯出てきても萌えはありませんが、頑張るヒロインとその恋愛も含めてストーリーはかなり面白いものでした。なによりもストーリーに深みがあってキャラクターがいい。
あ~今度まんだらけあたりで探してみようかな…。
億の顔の狂戦士―聖刻の書〈2〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
聖刻の書〈3〉裏切りの首飾り (角川文庫―スニーカー文庫)
聖刻の書〈4〉遥かな唇歯輔車 (角川文庫―スニーカー文庫)
聖刻の書〈5〉不毛の地の予感 (角川文庫―スニーカー文庫)
カセットブック…ああ、当時そんなもんもありましたね。もっと時代を変えるのかと思っていましたが…。
ルナルジェネレーション [小説(角川スニーカー)]
ルナル・ジェネレーションF―輝く恋を掴みとれ! (角川スニーカー文庫)
友野詳
ルナルサーガの方じゃないですよ。ルナルジェネレーション。
これ、THEスニーカーを買ってた時に、酷くはまっていたお話です。作者の友野詳さんは、とにかく文章をあげるのが早いらしく、とても羨ましい人です。友野さんの作品を読み始めて何作目かがこのお話で、以前に書いた小説央華封神の執筆者でもありますね。たぶんルナルジェネレーションの最後の本ですよね?これ。
私にはとあるカップルがどうなったか凄くきになりながら雑誌のほうを買わなくなってしまったので、この本が出た当時に即買いして読みました。
双子の弟ヤンは姉のリカと共に色々なことに巻き込まれてしまう(しまいがち)な神官騎士で、ディミは元盗賊でムークの妹、リカの親友でもあります。当然みんなおさななじみ。ちょっと頼りないヤンの素行にイラつきながら、自分の過去の為に素直になれないディミが可愛くて可愛くて目が離せないカップルでした。ええ、すんません。どっちかってゆーと、私はディミはまりでした。(爆)
彼等はお互いいい感じなのに、上手く行かないのは…ああっはがゆい~!!と何度思いながら読んでいたことでしょう。でも、ここでちょっとネタバレ。ヤンはとある事をして昇進を望めなくなるのですが、その理由がディミのためだったんですよね。男の人が女の為に昇進捨てるっての、昔大嫌いな展開だったんですけど、これ読んだ時、すごく素直にそれを受けとめました。それほど、ヤンらしいディミへの思いやりだったんですよね…。ということで、やっぱりこの本読んでよかったです。ニマニマの結末でした。
どーでもいいけど、19で行き遅れって書いてあったのには凹みました(弱笑)
タグ:友野詳
風の歌星の道 [小説(角川スニーカー)]

風の歌 星の道〈前〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
風の歌星の道 (後) (角川文庫―スニーカー文庫)
冴木忍
1992年発刊だときいたのですが。スニーカー文庫から出版された冴木忍さんの作品です。
このお話、従来のファンタジーとちょっと違い、リドルフィ王国のフィンレック王家の姫君レティシアは、王家の持つ不思議な力を使う少女。リルちゃんという魔物がお友達の変わった少女。彼女は王家のしきたりに従って、一生に一度決まった金額を自力で稼いでくると言う「義務」の旅に出ることになったのです。そのお供に選ばれたのが、なんの因果か「疾風のソード」と呼ばれる盗賊のソードでした。
このレティシアの癒し系ボケとソードの一見常識人ぽいツッコミ。完全に飲まれてます、ソード(笑)レティシアはこんな感じですが、ソードを癒すだけのちからがあって二人が自然とお互いを必要とする様がとてもみごとです。あと、フィンレックの王族たちの性格の素晴らしいこと(笑)キャラの個性がとてもよいです。
冴木さんのお話を読んだのは、これが最初でしたけど、この発想の面白さ。一度に虜になりましたね。(笑)
それにこの本のイラストレーターが当時大好きで(今も好きですけど)弘司さん。あの色とかキャラの服のデザインとかがとにかく大好きで、大阪で開かれた日本SF大会でサインがほしくて、でもサインください言えなくてプチストーカーのようについて歩いたほど好きです。。(キモイやんか自分)
後にめでたく結ばれ、二人の子供セラフィンが主役の本も出ています。その本の話はまた後日。
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