愛という名の復讐

愛という名の復讐 (HQ comics ク 4-1)
黒田かすみ/スーザン・ネーピア

ビビアンは大富豪ニコラスとの契約を成功させる為に、彼の望むまま絶海の孤島ノーホエア島へやってきた。プライベートアイランドだというが、荒涼とした島をみて不安をおぼえてしまう。ヘリで登場したニコラスは、頬に傷がある左目に眼帯をした男だったが、その端正な顔だちにビビアンは見ほれてしまう。とてつもない要求を想定していたビビアンだったが特に問題もなく契約を交わし、ニコラスが祝杯をあげようと用意したドンペリを飲み干した後に、彼女は前後不覚になってしまう。朦朧としながらも、ビビアンはこのような事態になってしまうことを予測していた。ニコラスは、自分がまだ子供だった頃に起こした事故の被害者相手だったのだ。復讐をされるのだろうと思いつつ、ニコラスがいう残酷なセリフを、なぜだかビビアンは心地よく聞くしかなかった。次に彼女が目覚めた時、ビビアンは裸で寝かされていた。復讐ははじまったのだ。

うわぁ～本格的な復讐痛い系なの？スーザン・ネーピアだし…とか、色々思って読んでいたのですが思わぬどんでん返しなところがあって驚きました。眼帯のヒーローって、読んだの初めてかも。黒田さんの絵柄にぴったりで、とてもセクシーな海賊という言葉がぴったり似合います。それにしても、ニコラス…。親の計画が犯罪だと解っていて、君が結局同じことしたらあかんやろ（なぜ大阪弁）つか、薬盛って監禁して「すきだ」って…あかんでしょう（爆）
本来なら思いっきり犯罪部分なのですが、小説と割りきって読んだせいかなんともコメディに見えて来てしまいました。ひでェ男だよ（笑）
黒田さんがあとがきに書かれていた通り、ハダカ率高い作品になってますね。いやいいんです…セクシーという意味で、なんかいやらしさや下品さはないのが不思議です。

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