恋に恋したあとは

恋に恋したあとは (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
津寺里可子/アン・ウィール

亡父の遺した莫大な借金に苦しむ令嬢フランセスカ。
厳しい現実を前に、何より心配なのは世間知らずの母親だった。そんなフランセスカに融資の申し出が。しかしその交換条件は・・・結婚？
耳を疑う彼女に、セクシーな銀行の頭取リード・ケナードは言い放った。
「君は経済的な援助を、私は妻を必要としている。これは取引だ」

いかにも少女漫画らしい絵柄の津寺さん。表紙で買うのを決定してしまいました。
令嬢のフランセスカは亡き父が残した負債をなんとかしようと苦しんでいた。そこへ融資をもちかけてきたケナード銀行の頭取リード。彼は融資の見返りに彼女に結婚を強要して来た。
契約結婚ものになるのかな…とはいえ、彼にあの裏面があったのには全く予想が付かなかった。そのおかげで、バージンの彼女は初夜を見送ることになって安心（笑）母親への憎しみとお金に群がる女性たちによって作られた偏見で、誰も愛せなくなったリードを案じる祖母の愛情がステキでした。こういうおばあさんに育てられたかれだからこそ、フランセスカを見初めたんじゃないかなあとおもう。ラスト、思った以上に良かったです。スミレの花のくだりがまた乙女ちっくですこと。
津寺さんのヒロインは、大人っぽく見えたり少女に見えたりして結構魅力的に見えました。ヒーローの絵は傲慢さを出すためなのか鋭い印象が強く、セクシーさは私は感じなかったなあ…。

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