空からこぼれた物語 [コミック(キング)]
空からこぼれた物語 (ヤングキングコミックス)
大石まさる
この本は、すごくお勧めです。
特に書いておきたいのは、冒頭に掲載されているお話です。
綺麗な水彩画の漫画で、ページはとても短く、キャラクターもあまりしゃべっていませんが、このかたの画力が素晴らしいことに短編映画かCMを見ているような気持ちになるお話です。セリフも少ないため、彼らには名前もありません。浜辺にテントをはった旅人は、土地の少女にとっては好奇心の対象でした。飴をきっかけに、少女は彼にはなしかけ自分のとっておきの場所に招待してあげます。
「明日も海にいる?」
しかし、次の日無情にも旅人は次の場所へ旅立っていきました。テントをはっていた砂浜には「サヨナラ」と書き、少女が来ることを思ってか綺麗な石が詰められた小袋がそこにおいてありました。この二人には恋愛感情とかそんなものは全然関係ない次元で、惹かれるものを感じます。ぜひ、この作品をその目で見ていただきたいと思います。この作品を見て、私はこのコミックスを買おうと思ったんです。
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