危険な結婚（うるわしき姉妹)

危険な結婚 〈うるわしき姉妹〉(エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
英洋子／ヘレン・ビアンチン

父の勤める会社の社長で完璧な男性リュークと結婚したアナ。事故でなくした前妻の思い出はともかく、愛人とされるセリーンの存在はアナに強烈なプレッシャーを与えていた。
いたたまれずにシドニーを後にした彼女は、置き手紙をしてリュークのもとを離れた。しかし９日後、彼は彼女を見つけ出し家に連れて帰ると言い放った。その態度に腹を立てた彼女は、離婚を口にしてしまうが、彼は彼女の中に宿った命を知っていて「離婚は選択肢にない」という。セリーンとの関係を過去のことだというリュークの言葉を信じられずに冷たい言葉をいうアナに、リュークは父親の解雇ことを持ち出して彼女を脅し始めた。なんと父は会社のお金を使いこんでいたのだ。刑事告訴をしない代わりに家に戻れと脅したのだ。結局は彼の思いどおりにするしかないの？
アナは帰りの飛行機で「誠実でいて」と訴えるのだが、彼は「結婚一日目から守っている。きみは信じていないようだが」と言った。
セリーンの挑戦的な言葉がリフレインする。「リュークがあなたを本気で愛すると思っているの！？前妻のエマを忘れさせられるのはあなたじゃないわ。」

…ひっどい女ですね、セリーン。つくづくハーレクインによくいる容姿だけの性格ブス女なんですけど（酷
アナはリュークに心酔されているという自信がないし、美しく自信漫漫な過去の恋人セリーン直々に「寄りを戻す為に離婚をしてすでに何度も愛しあった」…などと言われたら。それはもう疑心暗鬼になりますよね。
リューク、悪魔め！妻を不安にさせるなんて、いい男失格だぞ！と、マジに口に出してしまいながら読んでましたよ。
口下手というか、惚れられるばかりの男性って相手がどんな言葉を待っているのかわかんないものなんでしょうかね。口下手ではすませないですよ。アナ…惚れすぎ（笑）前妻よりもセリーンよりも愛されたいと思う気持ちが強すぎて、夫の心を信じることが出来なくなってる。そして、それに対しての反応が大人過ぎるリュークが相手だったら、自分を軽くあしらってると思い込んでも仕方ないのかしらね…。
それにしても、英さんのコミックっていつ見てもキスシーンがとってもきれい。思わず見惚れてしまいます。

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