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憂いの騎士 [コミック(ロマンス・ミッシイ)]

憂いの騎士 (エメラルドコミックス ハーレクインコミックス)
憂いの騎士 (エメラルドコミックス ハーレクインコミックス)
牧あけみ/シャロン・シュルツェ

父の死後、絶えない襲撃者に領地ロークレアを脅かされ、ジリアンは不安な日々を送っていた。その中、以前助けを求めた王よりやっと使者ニコラス・タルボットが到着する。が、使者の従者の顔をみた瞬間、ジリアンはその場に立ち尽くした。彼女に初対面のようなおじぎをした騎士は、数年前に彼女の前から忽然と姿を消した、かつての婚約者ラナルフだったのだ。彼等は身も心も結ばれ、結婚をするはずだったのに。
挨拶の後に部屋にしのんできたラナルフにジリアンはいかりをぶちまけた。
彼がいなくなった理由として彼女の父に書いた婚約破棄の文章まで知っていたからだ。
しかしジリアンは納得はしていなかった。ラナルフにはなにか訳があるはず。しかし彼はニコラスの手前、昔のなじみを隠して欲しいと懇願するだけだった。

哀しいかな、今までヒストリカルは前後で二冊だったのに…今作品から1冊です。しかしよくぞ牧さんは1冊に集約されたなあと(感激)一連のシリーズからいうと一番最初になるお話なのですが、ロークレアのジリアンとラナルフが結婚するまでの道のりです。
このおはなしには、次に繋がるニコラスとキャトリンの出会いとイドリスが悪さをする例のシーンがちゃんと描かれていますのよv
憂いの騎士というのはもちろんラナルフのことなのですが、彼がジリアンとの結婚を伝えにいった実家でおこった悲劇が4年間の失踪の理由になっています。
罪深き自分は幸せになることは出きないと、酷い言葉を言ってジリアンをあきらめようとしたのです。高潔というしかありませんね、この時代の騎士の精神は。
まあ、騎士といえどもろくでなしも一杯おはなしには登場しますけど。
ジリアンを誘拐したステファンみたいな人は、高貴な身分とは言え過去に高貴な血を持った人がいるだけの腐った貴族と言えますね。
牧さんのすばらしい表現力でこのシリーズの残りもコミック化をして欲しいと思います。
ジリアンは「眠れる竜」でヒロインになったリリーのおねえさんに当たります。
お転婆で男の子勝りな彼女ですが、キャトリンほどのきつさはないもののしっかりものの素晴らしい女性です。
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