いのち短し恋せよおとめ 全3巻

いのち短し恋せよおとめ1

新名あき

新名さんが次にかかれた作品は大正ロマン。家が隣同士で３姉妹と３兄弟のおりなす恋模様。
最初にクローズアップされるのは三女と三男の可愛らしい恋物語だったんだけど、途中から長男長女のお話がスピードをつけて一気に次男次女のカップルにも火がついてしまって、それはもう大騒ぎな展開に。
一番可愛らしいのはこの３姉妹のお母さんで、出征して亡くなった夫のいない家をまもり娘たちを然るべき家へ嫁がせると躍起になっていて、お隣の３兄弟の父親にすこしひかれながらも決してゆれるところを見せないというのが明治の女性ですよね。
私が一番好きなカップルは軍隊の兵士である次男と出版社に勤めるモダンガールの次女。
あうと喧嘩ばかりの二人は実はお互いにひかれていて、次男が出征する間際に彼のことが好きだと言う心を次女が認めて結ばれるのですからね。デキ結婚は当時ものすごいことだったのではと（笑）まとまった物語で絵もうまい人なので、もう一度全部読んでみたいですねえ…。実はもう手もとにないんですけど。

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