緋色のシンデレラ

緋色のシンデレラ (ハーレクインコミックス・キララ)
宮本果林/エマ・ダーシー

2年前、兄の友人としてしりあったルイスと恋に落ちたショーンテイルは、彼の母親によって身分違いをたてに身をひくように言われた。遊びではなく本気の恋であると信じて居た彼女だったが、それを認めざるをえず彼になにも言わずオーストラリアに帰国してしまっていた。しかし、ふたたびツアーコンダクターとして訪れたアルゼンチンでクーデターに巻き込まれバスを調達出来ずにルイスに連絡をとってしまった。アルゼンチン一の大富豪であるマルティネス家のルイスの力をもってすればなんとかなる。その彼は、バスを調達する見返りにショーンテイルを1日買うと言い出した。買う…娼婦として彼に買われる。まだ彼を愛しているショーンテイルにはこの上ない屈辱だったが、いまはそれを受け入れるしかなかった。

エマ・ダーシーのおはなし久し振りに読みました。オフィスものが多いとおもっていたのにこういうお話もあるのですねえ。策略で引き裂かれた二人でしたが、ふたたび出会い引き寄せられる。うむ、確かにハーレクインらしい運命の恋ですね（笑）事件がらみになっている分ハラハラドキドキ部分が含まれていて面白かったです。エマさんのお話は家族愛が含まれているものが多いきがします。以前に読んだ作品も最後には家族の和解等がちゃんと描かれていてその辺りもとてもよかった。今回も策略をした母親との関係も修復されてショーンテイルが受け入れられる辺りまでちゃんと描かれていてよかったです。悪者だけの親じゃなくてあと味よかったなあと。
宮本さんの作画はほぼ表紙買いするんですが、今回も間違いなかったです。ヒロインが可愛らし過ぎることがあるんですが、ショーンテイルはオトナっぽくて、ルイスも素敵に描かれていました。黒髪ヒーローいいですよねｖ
ラストにでてくるタンゴのシーンの二人だけが描かれた1ページが凄くお気に入りです。

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