正しい結婚相手

正しい結婚相手 (ハーレクインコミックス・キララ)
千村青/キャスリン・ロス

結婚を意識していた同居中の恋人スティーヴンの浮気を目撃し、失恋したケイトは20年来の幼なじみニックのアパートへと駆け込んだ。
今はプレイボーイのIT企業社長としてならしている彼だが、兄弟同然に育ったケイトにとっては、誰よりも自分の気持ちをわかってくれる存在なのだ。子供の頃のように寄り添って眠りについたその夜から1か月後――親友の結婚式でスティーヴンと再会することになったケイトに、ニックは“恋人としての”エスコート役を申し出るが!?

幼なじみもの。お互いを大切にするあまりに友人という立場で関係を進めなかったニケイトとニック。子供の頃から一番心をわかりあえる人。だからこそ無くしたくないというきもちが、誰かに取られたくないに変わるのが彼のほうがはやかったんですねえ。ケイトはダメンずを渡り歩く典型の女性。
「その役は別に君じゃ無くてもいいんだよ」…このセリフってよっぽど自分が相手に信頼されていると解っていないとすべてを壊してしまいかねないセリフです。わたしも知り合いにこう言ってあげたい人が過去にいましたが…やっぱりいえませんでした。たぶん、わたしが相手に心を許してなかったのかもしれません…。このシーン、けっこうドッカーンと来ました。ちなみに、たまに思うのですがこの作品のヒロインのような女性…わたしダメなんです（笑）ふらふらしてて自分が定まってなくてその為に回りを振りまわしてもそのへん疎いという。天然ちゃんという言い方は、当てはまらないと思います。無神経といいたい。それなのに、こういうタイプは傷つきやすい人が多いんですよ…。（過去にこういう女性たちに面倒掛け捲られたな…）だから、策を巡らしたジャンの気持ちがめっちゃ解ります～～～！
千村さんの作品、これは宙出版の方で掲載された作品ですよね？掲載時に雑誌を読んでいないので解りませんが。わたしこの頃のカラーのほうが実は好きです。千村さんの絵ってキラキラしてるので、デジタルにするときつく見えることがあるんですよねえ…（特に男性が。私だけかな？）だから、この表紙の絵みたいなタッチがすごくあっていると思うんです。わたしはこっちのほうが好きだなあ…。ストーリーとかは千村さんの雰囲気にあっていて良いなあと思いました。暴言をはく傲慢ヒーローの作品よりも内にやさしさを秘めるようなヒーローとかがみたいなあ。ドクターものとか…あ、ヒストリカルとか。千村さんなら衣装とか装飾品もゴージャスに描いてくれそうだ。

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