架空の楽園

架空の楽園 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
橋本多佳子/ペニー・ジョーダン

シエナはロンドンで働くフリーの個人秘書。ある日、オフィスを訪ねてきたアレクシスを見て、彼女は瞬く間に恋に落ちる。彼の秘書として働くことが決まり、喜びでいっぱいのシエナ。しかし彼がシエナに近づいたのにはある理由があった。何も知らないシエナは、アレクシスの魅力にひきつけられてゆくのだが……。

古本屋で過去の良作に出会い即買いしました。橋本さんのコミック化でも話題に上がっているのをいくつかみたのでいつか読んでみたいと思っていました。
シエナの恋心をもてあそんだアレクシス。その復讐というのもすべて自分の勝手な思い込み。アレクシスの妹が兄を思って事件の本質を言わなかったという部分は、自分がアレクシスにされたことを兄に言わないと決めたのと同じ気持ちだったと知って彼を許そうと心が揺れていく部分はさすがペニー・ジョーダンさんとストーリーの良さも思い知らされました。それにしてもなぜ拉致結婚…。あれは勝手にしてはいいのかなあという部分で愛しているからという理由にするのはどうなのかしらと思ってしまいます。女性は心底好きな人はなかなか嫌いになりきれないという部分をベースにしているのねと解るのですが、あれだけ酷いことされても嫌いになりきれないのかーーー！？と個人的には大暴言なんですが（笑）私なら耐えられませんね。後半彼の自分の生き方や感情の出し方がやっぱりおかしいんだとシエナに気が付かせてもらえて本当に良かったと思います。
橋本さんの絵柄はこの頃の方がハーレクインにあっているような気もします。今の絵柄もすごく好きなんですが、線がこの頃の方が細い分雰囲気が良いなとおもってしまいました。

↓プレミアムコミックスもでてます。

架空の楽園 (ハーレクインプレミアムコミックス)

• 作者: ペニー・ジョーダン
• 出版社/メーカー: 宙出版
• 発売日: 2005/09/21
• メディア: コミック

タグ：橋本多佳子 ペニー・ジョーダン