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バルターニャの王妃 [コミック(ロマンス・ミッシイ)]

バルターニャの王妃 (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)
バルターニャの王妃 (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)
さいとうちほ/バーバラ・カートランド

ヴィクトリア女王の遠縁の伯母のもとで暮らすピュティア。ある日、従姉にバルターニャ国王との政略結婚の勅命が下る。
心に決めた相手のいる従姉に代わり、ピュティアは身分を偽ってアレクシオス国王のもとに嫁ぐことに。一方、若き国王は運命に翻弄される自身を憂いて固く心を閉ざすが、次第に心を開き始め……!?

出てすぐに買おうと思っていたのに、そのうちに日々に忙殺されて今頃手に入れてますのよこの人(笑)
ストーリーは、政略結婚を強いられた従姉の身代わり花嫁。みなしごになって暖かく迎え入れてくれた伯母たちに恩を変えすべく、ヴィクトリア女王の勅命を遂行するために、ピュティアはエリナ王女となってバルターニャへ嫁ぐことになる。ピュティアはまだ18歳。相手は30歳を過ぎた道楽王。イギリス女性に偏見のあるアレクシオス国王は、結婚を嫌い宮殿に滞在するロシアの伯爵未亡人との怠惰な生活を楽しんでいたが、エリナになり替わったピュティアと初めて会った時にその可憐な姿に一瞬で偏見を捨て去ってしまった。

やはり若い女がすきなのねっ!(これも偏見)
ピュティアはたくさんの経験を愛情とともに積み重ねてきているから、誰に対しても1本筋の通った心のゆるぎがない態度が取れるんでしょうね。若い女性にしたら本当に凛としていて素敵だと思います。神の啓示をうけたという父とのエピソードも、峠の教主との会話もどれもドラマティックで、彼女を特別な存在と位置づけるのに泣けるような設定でした。その時々に出てくるピュティアが語る言葉は、確かに信託のような感じもあって・・・アレクシオスがきれいなだけの女性を相手にしてきて、彼女のような内面が豊かで美しい女性ははじめてだったのでしょうね。彼女にときおり気おくれしているようなそんなところも描かれていて、国王の憂いが浮き彫りになります。逆にピュティアはそれを自分との共通点と見出している。なんと賢い女性でしょう。
政治的な背景、政略結婚という出会い…しかし、確実に二人は惹かれあっていく。一つの障害をおきざりにして。それは、彼女が身代わりであること。安易に愛をねだるのでなく、自分をいつか愛してくださいといったシーンは胸が痛くなりました。
さいとうさんの初ロマンスコミック作品本。今までたくさんの表紙を飾ってこられたさいとうさんの作品を読めてしあわせです。しかも、バーバラ作品。ヒストリカルが読みたいと思っていたので、ほんとにうれしかったです。次回作もぜひ手に入れたいとおもいます。
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