罠に落ちたシーク（ボスには秘密！4）

罠に落ちたシーク−ボスには秘密！IV (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
尾方琳/ジュリアナ・モリス

新任の財務部長ラウル・オマーンの名を友人のマギーから聞かされ、ジュリアは青ざめた。半年前の会議で出会い夢のように恋に落ち結ばれたあと、彼女は嘘の電話番号を彼にわたし姿を消していたのだ。あのとき、自分は正気ではなかったとジュリアは自分に言い聞かせていた。病気を宣告され、このままではこどもが授からなくなると言う現実を突きつけられ、子供が授かれるうちにとラウルを罠にかけてしまったのだ。今、彼女に宿った命は7ヶ月。しかし、思うように育たないのは罪悪感なのか。「なぜ私の前から消えたんだ」。エレベーターのストップボタンを押され、ラウルにせまられてジュリアの心は恐れで満たされた。このままではまた男性のいいなりになってしまう。父親にそうされてきたように…。

ボスには秘密!シリーズの4作品目。聡明なジュリアがとった大胆な行動。なかなか出きるものではないとおもうのですが…子供に対する執着がすごかったんでしょうねえ。ラウルのほうは、女性に言い寄られ初逃げられにショックで呆然としていたというのがなんともリアル。ジュリアのように自立した女性をいままで相手にしてなかったなんて、生粋のプレイボーイですね。愛か義務かで揺れ動く二人が、コミックの中でもあったセリフどおり、まさしく十代の恋愛のようでとても可愛らしいですね。結婚へのプロセスを逆にたどってしまっただけだというところから以降は、ちょっとうるうる来てしまいました。さて、あいもかわらず相手がみつからない社長のケインさん。
次回はシリーズ最終なんですが、どちら様なんでしょうねお相手は（←もう知ってますけどね

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