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だからパパには敵わない [コミック(花とゆめ・ララ)]

だからパパには敵わない (白泉社文庫 (え-1-9))
だからパパには敵わない 花とゆめCOMICS
遠藤淑子

十子は、喧嘩のつよい男の子のようなオンナノコ。
彼女は早くに母親と死に別れ、父とおばあちゃんと3人で暮らしている。しかし、その父も彼女とは血のつながりのない継父で、しかも外国人でありました…。継父であるパパと十子の物語がシリーズで1冊になっているのがこの本です。結婚してすぐに母・一子を事故でなくして、父子家庭になってしまった十子は、日本語がうまく聞けない話せない父と子供のような祖母のおかげで自分がしっかりしないと!と育ったせいで、男の子のようになってしまっている。家族というものになる前に、この二人の繋がりでいるはずだった母を妻を無くしてしまったお互いは、パパとして娘として愛されているかを探りながら絆をつくりあげていく。遠藤さんらしい家族の物語になっています。
この作品は、描かれた時期はもう随分前になるのですが、この作品ののちもこのような一風変わった家族関係の物語を多く描かれているのが遠藤さんの魅力です。血の繋がりの家族では当たり前に思われていることが、他人という状況で家族を作るときも相手を思いやる心さえあれば難しくないのだよと言っているきがします。家族の繋がりで、普通に思われていてあまりかんじないことに、親への尊敬があります。
十子は、母よりも8つ年下で外国人であった父レイモンドをちゃんとそう言う意味で父として認めています。ほしい時にほしい言葉をちゃんとくれる。彼女はパパにそういえるのですから、とても素晴らしいことです。
タグ:遠藤淑子
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