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愛の忘れもの(スティープウッド・スキャンダル) [コミック(ロマンス・ミッシイ)]


愛の忘れもの-スティープウッド・スキャンダル (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
原ちえこ/ゲイル・ウィティカー

教師ヘレンの勤めるスティープウッド・ガーディング女学園に季節はずれの転入生がやってきた。ジリアンは身分違いの相手に恋をしていて、相手がジリアンの財産目当てに近づいてきたとしか思えないオリヴァーが引き離す為につれてきたのだ。水彩画の教師として挨拶したヘレンをみて、オリヴァーは顔色が変わった。「あなたとは以前お会いしたことがありますよね。サマセットのタルボット卿の屋敷で」その言葉にヘレンは愕然とする。10年も前のこと彼女はタルボット卿の屋敷で家庭教師をしていた。ある晩、酔ったタルボット卿に愛人になれと襲われた場面に彼が遭遇してしまったことがあったのだ。そのおかげで彼女は逃げおおせたのだが、彼は合意の上のことで今までヘレンを卿の情婦だとおもっていたのだ。オリヴァーは義妹であるジリアンを彼女に近づけたくないとヘレンに直談判にやってくる。ちゃんとした話しを聞かず一方的に侮辱されたヘレンは彼のほほを打ちつけてしまうが、激情した彼は彼女にいきなりくちづけてしまう。

このシリーズ、全作品がコミック化するときまっているらしいので凄く嬉しいのですが、原せんせいだけで書いて欲しいと願うのはダメなんでしょうか…。先に発売されている2作品も原先生のすばらしい作画で19世紀の世界がよみがえり、それはもうワクワクして読める作品でした。今回の作品も、ヒロインが女教師と言う点では原先生の十八番。女学園といい、世界観がとても素敵でうっとり。
ストーリーは、ヘレンの過去の恋愛話がジリアンに重なる部分があって、同情でしたことがオリヴァーを裏切る事になり、信頼が生まれかけたところにまた亀裂が入ってとなかなかうまく行きませんが、お互いが素晴らしい人間だと一度は認め合っているのですから誤解が解ければ引き合うちからも加速します。女相続人という立場がこれほど憐れなものなのかと言うのを、ジリアンを通して今回みた気持ちになりました。そして、何があっても心正しく、陽のあたる道を歩いてきたものは幸せになれるといういいお話ですよね。
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