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白衣に包まれて [コミック(ロマンス・ミッシイ)]

白衣に包まれて (ハーレクインコミックス)
白衣に包まれて (HQ comics タ 2-1)
立花実枝子/ジェニファー・テイラー

迎えに来たと目に飛び込んできた人は、かつて愛したラファティだった。いまやナースではなくなり父の後をつぎ会社経営者になったナタリーは、迎えにきたという彼について行く事はできなかった。自分と共に前線に出ることが自分の愛したナタリーだという彼に傷つきながら、それなら「あなたが私の世界で1ヶ月過ごす」ということを条件をだした。自分が場所は違えども戦っているという事をわかってもらいたかったのに。ラファティは彼女の仕事に関してただの金儲けというかんがえを崩さなかった。しかし、ナタリーは彼に言えない前線をもっていた。週末ダウンタウンのクリニックで患者のケアをするボランティアをしているということ。それを恋人に会いにいっていると勘違いしたラファティは、ナタリーをなじってしまう。それに対して、彼女は自分を愛しているのかナースとしての自分が求められていただけなのかを思わす口走ってしまう。

重い…。1回さらっと読んで、重いと思ったけどもう一度読んだらちゃんとラブストーリーだった。あれぇ?(笑)
裕福な家庭に育ったお嬢さんと、施設育ちの男性が絶対結ばれないかというと、そんなわけない。問題は話のなかにも出てくるけど、双方のこころの問題であって…でも男性側のミゾは彼女側から思うよりも深い。医療現場で同じ立場で尊敬しあって仕事をしているうちは同等だけど…ってやつだもんねえ。これが男女逆ならまだなんとかすんなりいったのかもしれないけど、男性側の葛藤はかなり深くても理解できますね。
ナタリーだってお金が有るために寄って来る人が、自分目当てなのか金目当てなのかわからなくなってという過去があるから、彼の気持ちを理解しきれなかったんでしょうねえ。それでも、ちょっとKYなとこあるのもお嬢さまだからなのかな。
なんにせよ、このはなし双方共がトラウマで重いもん抱え過ぎですよ(笑)ロマンチックでうっとりは程遠いかな。
立花さんのコミックを読んだのはこれが初めてです。絵も見やすくてきれいだし、表現がうまいなあと思うところが幾つかあって、この話をしっかり読んで描かれたんだなあという気がしました。
後、もう少しページがあったほうがラストがしまったのになあという感じがしました。
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ヨッシー

ロイヤル系を除いてヒロインの方が裕福ってパターンはハーレでは珍しいんじゃないでしょうか(私が知らないだけかな?)

お嬢様でちょっとKY…
ぷぷ、たしかにあんな格好で被災地に行くのはKYですね(笑)
(あ、安都士さんと着眼点が違ったらゴメンナサイ)

立花さんには「スーパーダーリン」よりは、このまま「ヘタレくん」を描き続けて欲しいです。
私もどっちかってゆーと「ヘタレくん」の方が好きだから(笑)


by ヨッシー (2009-09-16 01:02) 

安都士

>ヨッシーさん
そうですよね。お嬢さまが裕福な時には恋愛成就せずに、おちぶれてから(爆)なんか相手が裕福になって立場逆転みたいなのが多いですよね。

KYはヨッシーさんと私の着眼点は同じです!やっぱりそうですよね。場違いですってば、あれは。

ヘタレキャラといえばそうなのかもしれませんが、私はプレイボーイが本気の恋をしてあたふたという設定が好きですよ(笑)
あれ?これってある意味ヘタレなんでしょうか。
そういえば、原のり子さんが描かれた「危険な芝居」。
あれ最高にツボでしたよ。
by 安都士 (2009-09-16 22:08) 

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