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バレンタイン・プレイス十四番地 [コミック(ロマンス・ミッシイ)]

バレンタイン・プレイス十四番地 (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)
バレンタイン・プレイス十四番地 (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)
橋本多佳子/パメラ・バウアー

マディは女子学生専用下宿をいとなむレオニーの長男ディランが手術とリハビリで帰ってくることを聞いて動揺した。彼は14年前の初恋のひと。当時見栄えのしなかった自分とガールフレンドが一杯いた彼とはつり会わないと解ってて告白もせずに思いを封印したのだ。美しく変身したマディと新聞のコラムでロマンス指導をしているという母親に驚きながら、家によりつきもしなかった事を責められたディランはその矛先をマディにむけてより雰囲気を悪くしてしまう。
家族の事に口をはさむなといわれたマディは、ずっとひとつ屋根の下で暮らし、本音を話し合い支えあってきたから部外者ではないと反論するが、ディランは冷ややかに彼女に「おめでたいね」とつぶやいた。
腹が立つ!腹が立つのにどうしようもなくマディの心はかき乱されてしまっていた。

橋本さんはシリアスもコミカルも両方ともかける凄い人ですね。
コミカルな作品だとより良さが倍増するきがします。今回も話も、レオニーのロマンス指導が時折入ってアクセントになっている部分がとても可愛らしくて少女漫画ちっくなしあがりになっています。
暖かなあこがれの家庭の象徴としてドノヴァン家をみているマディ。彼女も父の裏切りによって家庭が壊れた家の娘だっただけに、夫婦が裏切りあうものと言うのは、ほんとは十分にわかっているんですよね…。
ディランの葛藤が最後に解るんですが、コレは酷い。家族を大切に思っているだけに、父を許せない。母には兄弟にははなせないことです。でも、それは息子としての立場であり、夫婦の本当の愛を知らないから故の態度だったわけです。
レオニーは素敵な母親ですね。そして素晴らしい妻だったと思います。
私はだんなさんが浮気したら即離婚だとずーっと思っていました。友達に「許してあげる選択はどうしてないの?」といわれたこともありました。「裏切られて、なんで許さないといけないの?」と思っていたのですが…本当に愛している人で相手が心からの謝罪をしたら、許せるものなんだなと…この本を読んで少し思いなおしました。
本当の愛はタフなんだというセリフを、覚えておきたいと思います。
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