二の姫の物語 [コミック(フラワー)]
二の姫の物語 (フラワーコミックス)
和泉かねよし
一の姫は才色兼備、三の姫は明るく朗らか。その黄国の宰相の息子、青推は父のような出世を目指していたのですが、どちらの姫君に召抱えられるでなく、ぐずと評判のニの姫に仕えることになりました。当初その境遇を嘆く彼でしたが、彼の為に頑張ると言ったニの姫を見捨てられず、彼女を鍛え上げることになりました。
そして数年の歳月が経ち、彼女の頭のよさと素直な性格に家臣達も喜んで忠誠を誓う軍団となって行ったのです。
その姫が16になった年、戦が始まりました。それぞれの姫の軍隊はあるものの、どう考えてもぶがわるいのはニの姫の軍隊でした。青推はこんなことで命を散らす為に彼女を守り仕えてきたのではないと悔しい思いを抱きます。
…久し振りに泣きましたよ!!すごく良い話です。
和泉かねよしさんの作品は、芯の強い女性が多い気がしますけど、このニの姫の健気さには泣かされました。
今まで現代ものばかりを書いてきた作家さんですが、これを機会にたまにはこういう歴史ものを題材にしてほしいと思いました。
絵のうまいひとじゃないと描けないですよね、こういう話。
他2作読みきりが収録されているですけど、それも良い話です。
ラストに入っているツンデレの女の子が叱られるシーンで、なぜかセリフ全てが自分に一杯刺さったですよ…。(笑)
反響あったのか、ちゃんと歴史ものが発売されています。いつか読むぞ(笑)
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