迷子のガラスの靴（シンデレラの舞踏会２）

迷子のガラスの靴 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
広瀬美穂子/デイ・ラクレア

上司のエリックに言い寄られて困っていたニッキは、自分が既婚者だったら丸く収まると考え、＜シンデレラの舞踏会＞で結婚してしまうことにした。しかし、短期間の契約結婚を承諾してもらうということは、やりてでキャリアウーマンのニッキであっても困難なことだった。言い出せない彼女はテラスでそっと練習をする。なんと、その願いを聞いていて応えた男性がいたのだ。ジョナに一目ぼれしたニッキはプロポーズをするがその答えはノー。仕方なく引き下がるニッキだったが、とある人物を見て彼女は再びジョナに助けを求めた。「おねがい!私を隠して！」ジョナが振り向くとそこには彼が探していた弟のエリックが。助けを求めてきた女性が自分の探すニコール・アシュトン（ニッキ）である事に気がつき愕然とする。彼は彼女の事情を聞いて彼女を助けるために結婚することを了承してしまう。

シンデレラの舞踏会シリーズの2作目です。このシリーズ、原作未読なんですがコミック化による演出なのかもしれませんが随所にコメディタッチなものがあってとても楽しい作品です。1作目もウィンがかわいくてラストもドラマチックでよかったんですが、この話のほうがもっと好きだなと思いました。何よりもニッキとジョナの会話がおもしろいし、いつも私が読むハーレクインの設定の逆パターンで男性の方が愛情深いというのも素敵。いや、十分ニッキも愛情深いんですが、人を信頼できないって言うのってヒーローの設定に多いかなと。それにしても下着の話には爆笑しました。この二人ほんとお似合いのカップルです。ストーリーも読み応えたっぷりで原作がきになりますねえ。
広瀬さんの絵は華やかで、二人がオフィスでバトルを繰り広げるシーンとかニッキがジョナに慰められるシーンとかほんとにしっくりとくる絵で素敵でした。

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