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誇り高き戦士 全2巻 [コミック(ロマンス・ミッシイ)]

誇り高き戦士 1 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)誇り高き戦士 2 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
誇り高き戦士 1 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
誇り高き戦士 2 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
牧あけみ/シャロン・シュルツェ

ニコラスは、王の命によりルーウェリンへ使いにだされていた。彼の素姓を知っての人づかいだとわかってはいるが、腹立たしい。先日までいたロークレアには、あまり長居はしたくなかった。ラナルフとジリアンには悪いが、その縁者であるキャトリンがお産の手伝いに来ると聞いていたからだ。彼はキャトリンの美しさを認めていたが、同時に彼女に嫌われていることも解っていた。
そのころ、ロークレアに霧の中向っていたキャトリンは野党に襲われ背に矢を受けて倒れてしまう。自分の短慮を憂いていた彼女のみみに、野党が彼女を捕らえるために待ち伏せしていた言葉が飛びこんできた。
時期をすこし後にしてニコラスは同じく霧の中で女性が襲われている場面に遭遇した。ところが、不覚をとり馬や剣を奪われ倒されてしまう。
彼が意識を失いつつも聞いた野党のセリフと矢を受けて倒れた犬を見て彼は驚いた。この犬には見覚えがある、この犬はあのレディキャトリンの犬のイドリス。そしてその向こうに背に3本の矢を受けて倒れているキャトリンを発見してしまう。

「眠れる竜」「金髪の守護神」から続く刊行3作目。原作の流れから言うと眠れる竜の前のお話だそうです。
ドラゴンの気丈な姉キャトリンがヒロインのこのお話で、ニコラスがヒーローとして登場。前二作にもでてくる彼ですが、髪が短くなっているので今作品ですばらしい長髪を拝見して男前さを見せつけた感じですね。
キャトリンが犬をけしかけたお話は、次作になる「憂いの騎士」のワンシーンにでてきます。
それにしても、女性としての当然である幸せを陰謀で奪われ、一生誰にも恋をせず嫁がず生きていこうとしていたキャトリンの気丈さは、ニコラスが作中でも語るように正しく伝説の女戦士ワルキューレのようだと。その過去を誰にも語らず、生きていこうとした彼女の重荷を自分の過去を語って背負ってあげようとするニコラスの男らしさ。
心までは汚されなかったキャトリンが惚れるはずですよね。
彼女が異常なまでに彼を憎もうとしてのは、恋せずにいられなかったからという少女のような心の為。
ヒストリカルでよく女性が辱められることが出てくるのですが、女性の地位がレディと呼ばれながらも政治に利用されて結婚や恋愛がままならなかったお話がたくさん出てきます。
それでも、ハーレクインはラストはハッピーエンドですから。
キャトリンが無くす筈だった人生の幸せをニコラスはすべて与え、彼女は一人の女性として新たな人生を選択していくのです。
「出会って気づいてしまえば、もう離れられない。それが愛というものだ」
ニコラス、詩人ですv
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