花婿の条件

花婿の条件 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
曜名/ホリー・ジェイコブズ

ウエディングコーディネーターをしているデジーは、順調な自分の仕事のお客のひとりとして、かつて自分が恋をしていた相手と再会する。ハイスクール時代の憧れの人、セスは思った通り科学者として身をたてていた。彼は結婚式前夜の打ち合わせで、同じ学校の先輩後輩であったことを思いだし、話に花がさいた。明日は忘れられない日になりそうと思っていた。
…と、思っていた通りの事態になった…。セスの花嫁メアリーが、誓いの言葉の前に逃げ出してしまったのだ。最悪な事態を乗り越え、デジーは酔ったセスを家に送り届ける。恋愛を論理的に語る彼を見てデジーは、自分の恋をしていた時間が無意味だったようなきもちになってしまう。それでいて困ったことに、デジーは新たなきもちで彼に魅力を感じてしまうのだった。

曜名さんの絵、実はあまり好みではないのでいままで読んだのは1作品。しかも立ち読み。でも、この作品は話に興味があったので購入。
うーん…アニメちっくな絵柄なんですヨねえ。それがなんか少女漫画どっぷりのハーレクインストーリーと合うのかというと、ちょっと私としては青年系のコミックっぽく見えてしまって嫌だったんですよ。（ゲームコミックっぽいというのか）
まあ、それはさておき。
この本は結構私の好みのお話でした。デジーの友達との関係がとてもいい。親友とはこういう人たちのことをいうんですよね。彼女たちがデジーが否定する自分の恋心を自覚させてあげると言うところがとてもいい。情熱的に生きることを否定している彼と情熱こそ恋愛の原点と思っている彼女。かけちがえた部分が多くて、凄く笑えました。
コミカルに描写された部分はきっと曜名さんの演出だろうとおもわれるので、そういう部分は結構あるので非常に原作が気になっています。
告白のラストシーンはとてもハーレクインらしい展開でよかったです。でもどうして外国のロマンスものって遠くから彼女に告白するんだろうね（笑）目の前で言う方が恥ずかしくないだろうにとか思うのはニホンジンならでわなのかな。
それにしても、曜名さんのコミックをこの本で見直しました。次回はちょっときになる対象にしておこうと思います。

タグ：曜名 ホリー・ジェイコブズ