涙で別れた過去

涙で別れた過去 (HQ comics ヒ 3-1)
広瀬美穂子/ペニー・ジョーダン

病気の夫をなくして１ヶ月。サーシャは夫の経営していたホテルチェーンが破産していたことを聞かされ愕然とした。夫とは結婚していたが彼は庇護する立場を貫いていたひと、だから彼女には経営の全てを言ってなかったのだ。でも、もう小娘じゃない。双子の子供を守り生きて行ける。そう誓う彼女の前に昔の恋人ガブリエルが現われた。彼は彼女の夫だったカルロとは又従兄弟になる間柄で、亡くなる前に彼から子供たちの後見人を頼まれていたというのだ。そして彼はあざ笑う様にサーシャを見て、子供を彼女から守る為に僕は選ばれたとも言ったのだ。１０年前に彼の元を去りカルロにすがったのは事実だったがそれには理由がある。どう思われようがその秘密だけは彼に知られるわけには行かない。サーシャは彼と闘わなければならない事に心を痛めていた。

復縁物だとは思っていましたが、後半からラストが凄くあっさりしすぎているきがしました。そんな原作なのかしら？それなら前半がめちゃめちゃ力入ってるってことなにかな（笑）
いやなんか、初めて感情移入できないヒロインにぶち当たって、なんだかです。現在の子供を守る立場の彼女を見てて、過去の話がでてきて「え？」みたいな。そんな困ったちゃんだったの？それならちょっとは自業自得なんじゃないかなとか思ったりしてしまったんですよね…。ほら、よく今時の１０代から２０代前半の方によくいますが、自分だけ愛されて幸せにしてもらいたいひと。その印象が強くて、可哀想にって思えませんでした。あと、ガブリエル。全くサーシャと同じトラウマもってたくせに自分だけおとなのフリしてるのがちょっと腹立ってしまった（笑）さすがペニー・ジョーダンさんの作品だな（誉め言葉です）
こんなにいろいろ書いたのにこのはなし嫌いではないのってなんなんですかね？たぶん作画が広瀬さんだからですよ。広瀬さん久し振りの書下ろして、この方の書くハーレクイン作品好きなんですよねえ。こんなヒーローヒロインなのに、なんだからずっと読んでたら可愛く思えてきてしまう…。表情や表現がとってもこのみなんですよねえ。

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