いっちょまえANGEL 全２巻

いっちょまえANGEL (文庫版) 【コミックセット】
山桜桃

山桜桃さんの本で、最高に好きな御話はこれです。
天使見習の女の子が人間を幸せにするという使命を受けて下界に下りてくるのですけど、なかなかうまく行かなくて苦労しながらお仕事をこなしていくうちに、一人の男性と知り合います。彼は風変わりな人間で、彼女はどうしようもなく彼にひかれて行ってしまいます。でも、天使の人間に対する恋はご法度。
過去に天上界を追放されて人間との恋に走った天使の話を聞かされて、彼女に思いとどまるようみんなは説得するのですけど…。
この天使がめちゃめちゃいい子なんですよ。
全2巻なんで前編に出てくる話は彼女のお仕事がらみで短編のエピソード。エッチなシーンもあるけど、それが恋の成就という意味合いもあってイコール幸せを意味している。まあ、この展開ならありかなと納得できるエッチです。
そして、ネタばらしをすると、この風変わりな男のこ。
れいの天使と人間との間に生まれた子供だったのですよね…。
彼女に自分の母と同じ運命を歩ませたくないと彼女を突き放したり、すごいせつない展開が待っていたりします。いや…この手の本で泣いたの初めてです。
ちゃんとハッピーエンドなんで、それも気にいっている部分です。
表紙がきれいでお気に入りなんですよ。

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