ミスターＸをさがせ

ミスターXをさがせ (HQ comics ナ 1-3)
中山紗良/ミランダ・リー

25歳の誕生日、ずっと恋してきた幼なじみのリアムがたずねてきてくれた！と喜びも束の間、彼は新車を見せびらかす相手が欲しかっただけだったという現実にモリーは落胆した。しかし、彼は誕生日を忘れていたことを詫びてお茶に誘ってくれた。恋はしているけど幼なじみと言う立場を崩さないのは、彼にはセクシーで美人のロキシーと言う恋人がいたからだ。母親にも彼女と比べられ無駄な期待はするなと傷つけられている毎日。そのリアムからロキシーと試験的別離中という言葉を聞いて、モリーの中にかすかな期待が芽生えた。いつになく彼女の話を聞いてくるリアムに、彼への恋心を「ミスターX」という架空の人物に当てはめて恋をしつづけていることを暴露すると言う演技をしてみたのだ。彼の気を引く為に美しくなる方法をリアムに相談したモリーは、彼の言うとおりに自分を変身させることにする。髪を切り赤く染めるだけで、自分でも想像していなかった美人が誕生した。

ミランダ・リーさんのお話ってセクシーで情熱的なのが多いな。たまたまだけど、他に読んだ作品も幼なじみもの（2週間のダーリン）だったので、好きなジャンルと言うことでこの本を購入して正解だった。ああ…生まれ変わる無垢な女性、鈍感な男性（笑）そして、精一杯の誘惑に翻弄されてしまう彼。笑える…（ふっふっふっ）
リアムの嫉妬するシーンがめちゃめちゃスキと言うピンポイントなツボってどうよ（笑）それから、ママの教えを守って簡単に手にはいらない女性を演じたモリー…。健気でなんて可愛いんだろうと涙。ミスターXの正体を知っても彼女を問い詰めなかったリアムの器の大きさ…。こんな器の大きさを見せつけてくれる男の人ってなかなかいないわ…。真剣にモリーを羨ましいと思ってしまいましたよ。
中山さんのコミック、実はこれがお初です。作品はお友達のブログで良さげだなあと思っていたので、ついに買うことにしました。幼く見える顔とか大人っぽく見える顔とか色々な顔が描ける人で、それが味になってていいなと思いました。だから、コミカルな作品のほうが似合うかなと思います。あまりドロドロな作品は向かないだろうなあ…。
私は好きな絵柄なので、次も読んでみたいなと思いました。

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