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パワー・プレイ [コミック(ハーレクイン)]

パワー・プレイ (フラワーコミックススペシャルMIRA)
森素子/ペニー・ジョーダン

業界屈指の広告代理店『ミニース・マネージメント』。社長のペパー・ミニースはその若さと美貌、明晰な頭脳で各方面から絶賛されていた。だが、世間の誰もが神秘的とさえ評する彼女が、その成功の裏に激しい復讐の炎を宿しているとは知るよしもなかった。11年前、流浪の民、ロマ民族の血を引くレイチェル・リーは部族に別れを告げ、独りオクスフォードで暮らしていた。そんな彼女を突如襲った事件…それは清らかな彼女の身体を無惨にも傷つけるレイプだった…。自分を踏みにじった犯人達に復讐を誓ったレイチェル!!ペパー・ミニースと名前を変え、失われた誇りのために、今ある富や名声の全てを投げうつ覚悟で…。紳士の街・英国で繰り広げられる愛と復讐のロマンス!

MIRAのころのコミック化作品ってなんか痛々しいものが多いなあとおもいます。これはなんでなのかなあ…。女性が強くなる為にはこれくらいの屈辱をバネにしているという部分なのだろうか…。それとも欧米では結構あるネタなのだろうか…私が知らないだけだとしたら恐ろしいな。
ストーリーは最初から17歳のレイチェルがとある儀式に利用されレイプされて望まぬ子供を生みというおぞましい部分から始まるので、うわあ…いつにも増してペニー・ジョーダンきっつー!と思ったのですが、そのレイチェルが大人になり地位や名声を得て胸に秘めた復讐を開始しようとする展開には正直ぞくっとしました。だから、しょっぱなに感じた「…読むのよそうかな…」という気持ちは読みすすめるうちになくなり、彼女の復讐とハッピーエンドがどう繋がるのか大変興味深くなるものでした。彼女と同じく地位を名声をものにした4人の中に、実際は彼女の守り手になるはずだったヒーローがいたなんて…。あれだけ男性に対して恐怖を持っていたレイチェルが彼にだけはトラウマが癒されたいうのは、いわゆる運命の人だったからなのかなとむりやりロマンチック思考にもっていきました。いやそう出もなければ、この作品はロマンスという言葉にはめっちゃとおいです。同性愛、黒魔術、児童性的虐待など…本当に盛り沢山な内容でそれらを省かずきっちりコミック化されています。
森さん、原作付き初めてとか書かれているので、初ハーレ作品だったんでしょうか。結構ハードな作品で緊迫感も有るのをうまくまとめておられます。宙のほうで読ませていただいていた作品はページの関係なのか、このみもあるとおもいますが今1つという気持ちがありました。あまり変化はないと思いますが私はこの頃のほうが絵やまとめ方が好きかもと言う印象を持ちました。
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