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クリスマスはパリで [コミック(ハーレクイン)]

クリスマスはパリで (HQ comics イ 2-5)
クリスマスはパリで (HQ comics イ 2-5)
伊藤かこ/マーガレット・バーカー

医師のアリッサは8年ぶりに思い出深いパリのクリニックを訪れた。ピエールに出会い、愛しあい、別れを告げたこの場所 ― きっぱり過去と決別し前に進むため、彼女はここへ戻ってきたのだ。ところが、今はカリブ海の島に住んでいるはずのピエールが、急病で倒れた院長の代理として、なんと同じ医院で働いていると言う。8年前、突然姿を消したアリッサを彼が許しているはずがない。
だけど愛するあなたには、別れの本当の理由を知られるわけにはいかないの……。

伊藤さんの絵なつかしい。昔よく雑誌で読んでいたんですが、今も現役なんですね。
最近手に取る本がなぜか復縁や復活愛などの本が多いな…苦手ジャンルなのにこうも続くと慣れてきたきがする(笑)あんまり慣れたくないんだけど、ハーレクインコミックのジャンルでは大きな存在なので無視は出来ない…。む~やはり慣れねばならぬのか。。
今回のヒロインはお医者さん。職場恋愛で幸せだったはずなのに辛い気持ちを全部自分でのみこもうとしてしまったのが問題。ハーレクインに多いお嬢さんですよね。私さえ黙っていればとか、私さえ我慢すればとか、私がみをひけばとか。そういう部分痛過ぎて読むのが辛いんですよ(だから苦手)、まあ、そういう部分があってのラストの幸福感倍増ってやつですけどね。それでも、アリッサは真実をピエールに伝えるべきでした。伝えなかったから二倍も三倍も傷つくことになってしまった訳ですから。それに、子供の親は母親だけではありませんよね。父親にもそれを知る権利ってあると思うので、悲劇的な事実であっても言うべきでした。だから、今回の話に関してはヒーローに同情する部分が私的には大きくてヒロインが好きではありませんでした。あり得ないと思われていたラストの新たな命の存在とかも逆に陳腐に感じてしまった…。
伊藤さんのハーレを読んだのは、実はこれ二冊目なのです(ひとつめは途中で読むのを断念してしまった)。やさしい表情とペンタッチで懐かしい感じなのですが、ときおりなにか違和感を感じるコマがあって…?ってなります。以前読むのを断念したのはそれが酷かったからなのですが、今回の本はそれを感じることがほとんどありませんでした。原作が復縁ものじゃなかったら、また読んでみたいなと思いました(どんだけこのジャンルにこだわってるのだ私)
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ヨッシー

失礼を承知で言わせてもらえば、伊藤先生は表紙のカラーイラストはすごくキレイなのに、何で中身の画はあんなに乱れてるのかなと不思議でなりません(暴言!!)
私はそれでテンション下がったりして手放しで楽しめないのです。
特にヒーローが安定してないですね。
安都士さんは買っていない雑誌に掲載されてたシーク作品は今までで一番ヒドかったように思えます(ストーリーもヒドかったですが)

この作品はこのあいだブックオフで立ち読みしましたが、比較的安定していて今までで一番良かったです。
伊藤ヒロインはロン毛よりもショートの方が良いかもしれません。
ストーリーは、ラスト近くにヒロインが逃げる展開に「最後の最後にそれはないでしょ!どんだけヒーローを、そして自分を信じられへんねん!!」ってツッコンでしまいました。
ストーリー次第ではもっと人気が出る作家さんだと思うので、もうちょっと表紙とのギャップを埋めれるように中身も頑張って欲しいです。
by ヨッシー (2010-04-16 13:10) 

安都士

>ヨッシーさん

例のシークものですね?
ご本人が「世界観がわかんない」だの「編集にファンタジーだと思って描けばいい」だの言われて描きましたって言ってたヤツですね。…最悪ですよねこの呟き。後にコミックを読まされる側としては手に取る前からもう気分は萎え萎えです。

おもうんですが、そもそもこの作品は面白い、あるいは日本で受けると思うからコミック化しよう!って観点で原作を選んでないですよね。
そういう部分が結果的に漫画家さんが愚痴を言ってしまったり、読者側の購入意欲に反映されてしまうとおもうんですよね。

ハーレクイン社もうすこししっかりと原作を選んで、そしてそれが描ける人を選んでコミック化して欲しいです。
クリスマス時期だから、クリスマスに関する本ならなんでもいいかみたいな感じで選んでる気がしてならないときあります。

あと、伊藤さんにはもっと甘甘なやさしい作品の方があっているとおもうんですよね私。
絵はヨッシーさんのおっしゃるとおり、私も失礼を承知で言わせていただくと線が雑に見えるのは確かです。昔読んでいた作品を思い出して、そういう画風だったとも思えますが変化を取り入れてもよいのではと思ってます。
見せかたがいいなと思うところもあるので、このマイナスはとても残念で次回作への期待が減ります。
by 安都士 (2010-04-17 16:36) 

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