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理想的な婚約者 [コミック(ハーレクイン)]

理想的な婚約者 (ハーレクインコミックス)
理想的な婚約者 (ハーレクインコミックス・キララ)
牧あけみ/リズ・フィールディング

ロンドン行き列車の食堂席から、ベロニカは発車間際に乗りこんできた男性に目を奪われた。有名実業家のファーガス・カバナだ。
ベロニカは今日、結婚式に出席するが、花婿候補を紹介する母親をかわすために、エスコートしてくれる男性を探していたのだ。独身で資産家の彼なら母も納得するだろう。彼のほうも、妹たちに冴えない花嫁候補を挙げられ閉口していた。
お互いの立場を理解したふたりは、しばらく恋人約を演じることにする。

「恋の味つけ」でニックが落とそうと努力する難攻不落の女性ベロニカ。彼女が主人公のお話がこの作品です。先の作品を牧さんのコミックで読んだあとにお友達から「スピンがあるので貸してあげる」というありがたい申し出が(笑)
その原作を先に読んでいたんで、この作品が牧さんでコミック化されるのをずっとまっていました。
もう表紙から素敵です。ベロニカの美しさが伝わってくる。そしてこの印象的な帽子は彼女が結婚式に向う時に持っていた二人の出会いを見届けた帽子です(笑)
計算高くビジネスマンとしての経験でファーガスに狙いをつけたベロニカでしたが、自分自身が彼に恋してしまうことまでは予想しなかったんでしょうねえ。相手のファーガスも、彼女に出あって妹達が結婚をすすめる理由を初めて理解したというか。ひとめボレ家系ですよね彼ら。
完璧な知的美人のベロニカの秘密。結婚を戸惑う理由。それらがあきらかになった時、それはあんまりなショックでした。結婚さえしなければ、恋をして彼の子どもを欲しいと思わなければ、相手に子供が欲しいと望まれなければ忘れていられる事実。女性として大変辛い現実を彼女は持っていました。その痛みをキズをファーガスは理解して…と言うよりは、一番大切なのは君の存在だと言って彼女の心の傷をやさしく埋めてしまったのは凄いと思いました。頑なになっていた彼女の心に「彼になら甘えてもいいんだ」という気持ちが生まれて本当によかった…。
そういえば、一個「服のシミ」のくだりは前の話がすっぽり抜けているので唐突に見えますが、原作にもちゃんとあるシーンです。前のシーンがないから一見ファーガスが場面に対して機転をきかせたような意味合いに見えますけど、本当はそうではなかったはず…。
それにしても、リズさんのお話はいつも会話がお洒落でいいわ♪それをまた素敵に牧さんが再現してくれているのがとってもあっていて大好きです。ねがわくば、もう1作のスピンもかいてくれないかなあ…。
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