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午後のお茶は妖精の国で [コミック(フィール)]

午後のお茶は妖精の国で (Feelコミックスファンタジー)
午後のお茶は妖精の国で (Feelコミックスファンタジー)
遠藤淑子

発売されているのはずっと知っていたのですが、少々本に資金をまわせない時期だったもので買いそびれておりました。古本屋で出会った時は、運命かしらと思いました(おおげさ)
遠藤さんの最近の本は「なごみクラブ」しか買ってなかったので、フィールのほうで買った最後の本は桃太郎のヤツだったかな。妖精がキーワードで最初に短編が2つ、そして表題作の連載ものが収録されています。
「午後のお茶は妖精の庭で」は、ほとんど妖精は姿を現しません。「午後のお茶は妖精の森で」は、作中にも出てきますが「ロードオブザリング」みたいな感じの設定になっている作品です。
どっちかっていうと「庭」のほうが、初期の遠藤さんの作品、「森」が近年の作品に近いかなあ…。そんな印象です。
さて、表題作の「国」ですが、この作品では妖精はいたずらっ子という域を越えて人間を憎んでいる、あるいは怖れているという設定のようで王子を巨乳の女性に、魔法使いを子供に、金貸しをカラスにしたりして事件を起こしまくっています。そしていずれも、元に戻るには妖精の国の泉の水をのまなくてはならないということ。
最初はコメディなのかなと思っていたんですが、2話を読むとやっぱり遠藤さんらしいストーリー展開になってきました。妖精の真剣な人間に対する嫌悪感。
ファンタジーにはまりかけた頃、こういった妖精やら精霊とか言う存在の定義が全然解らなくて、色々な本を読みまくったりした時期がありました。(きっかけは「ウィザードリィ」だったんですがね)その時に、妖精と言うのは単純に可愛らしい存在ではなく、人間に対してひどく嫌悪感を持っている。怒らせると怖い存在とかかれたものを読んだことがあったんです…。それをなんか思い出した作品でした。
人間の欲が妖精にとっての脅威…。その詳しくは既刊となっている2巻で語られるのでしょうか…。
タグ:遠藤淑子
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