ブラスラブ!!

ブラスラブ!! (マーガレットコミックス)
桃森ミヨシ

吹奏楽の全国大会で聴いた奏司の演奏に感動した吹は、奏司と同じ高校に入学。吹奏楽部に入部を希望するが断られ、奏司の勧めでブラスバンド部に入部し打倒吹奏楽部をめざすが…！？

なにげにわたしのまわり、吹奏楽をやっている人が多くて私自身はかつてとある吹奏楽団のファンクラブに所属していました。演奏するひとではありません。聞く人です（笑）そういうつながりで、この本を見つけた時におもしろそうと思って手に取りました。
この表題作は３作連載の作品で、吹奏楽の頂点をめざす！！っていう路線ではなく、「吹奏楽って演奏者が楽しくなかったら意味ないじゃん」というのがメインテーマになっているのです。ああ～なんか理解できます。。グレードを重んじると娯楽感は確かに薄れてしまいます。中学高校くらいの部活って、どっちに重きを置くかでその先で好きで居られるか最悪嫌いになるかの別れ道でもありますよね…わかります。わたしは吹奏楽でなくピアノをずっとやっていたんですが、先生はグレードを求める方だったので個人的に面白くなくなって中学卒業と同時にやめてしまいました。弾ける楽しさで続けたかったんだけどなあ…教える側はそうも行かないか。
桃森さんの初コミックです。同時収録されている２作品も揺れる気持ちがとってもうまく描かれていて「かわいいなあ」って思えます。ええ…わたしの年齢ではきゅんとくるというよりも「かわいいなあ」になるのです。
それから、絵もやさしい雰囲気の表紙ですが中身はもっと躍動的でうまいなあと思えるシーンがたくさんありました。
（同時収録）くちびるからココロ・おやゆび姫のキラリ

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