花嫁には秘密

花嫁には秘密 (HQ comics ミ 1-1)
碧ゆかこ/ルーシー・ゴードン

結婚式の総合プロデュース会社の女性社長ゲイルは、自分自身の結婚式の苦い体験をばねに、今日の地位と評判を築いていた。
自らプロデュースした大富豪の結婚式会場で、ゲイルは花婿の長男アレックスと初めて顔をあわせた。義母となる女性は財産目当てであり必ず本性をあばく、と言い放つ彼の態度にゲイルは怒りを覚え口論になった。
ところが挙式後の披露宴の席で、突然アレックスは、「きみが欲しい、結婚以外はなんでも与えよう」とゲイルに囁いた・・・!?

結婚に裏切られたゲイル、その彼女を救ったのも結婚。婚約者に捨てられ結婚式のプロデュース（ウエディングプランナーとかとはまた違うのかな？）で自分を保ってきた彼女にとって、アレックスは過去の恋人の母親を思い出させる嫌な人物だった。それと同時に、あのとき捨てた女性としての喜びを蘇らせてしまう危険な男性。最初、富豪一族の長男はいつもこんな男だなあと思いつつ…彼の結婚に関する嫌な過去とゲイルの受けた仕打ちのキズがみごとにぶつかってお互いの嫌悪感を打ち消してしまう辺りすごく納得してしまいました。おたがい本当は愛されたいと思っていたのに、裏切られないように恋をしなかったんですよね。あと、ちょっと意外だったのはリリアンの存在かな。アレックスの父と歳のはなれたカップルで結婚を果たした彼女。ハーレクインの展開だったら確実にゲイルを追い詰める役目なのに…こうきましたか！ラスト、出てきたキャラクターが（ゲイルの過去の恋人一族以外）みんな幸せになったことがすごくほっとしました。。
ラストに残った疑問は…題名。「花嫁には秘密」って…花嫁にだけ言わないってことかと思い込んでいたんですが、たぶんこれって、花嫁には隠された秘密があるってこと？とか勝手に解釈…。
碧さんの絵、目がちょっと苦手なんですがとてもすんなり読みこむことが出来ました。過去にプリンセスで読んでいた印象と何が違うといえば、やっぱりこのキラキラ目でしょうか…。ヒロインのアップの絵はさておき、そのほかにおいてはゴージャスさや可愛らしさなどが溢れている作品でとても満足しました。

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