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いつしか花嫁候補(キンケイド家の遺言ゲーム2) [コミック(ハーレクイン)]

いつしか花嫁候補―キンケイド家の遺言ゲーム2 (HQ comics ア 2-8)
いつしか花嫁候補―キンケイド家の遺言ゲーム2 (HQ comics ア 2-8)
藍まりと/エミリー・ローズ

亡き父の奇妙な遺言により、大富豪ミッチ・キンケイドは人生の危機に直面していた。父の愛人の子をひきとり、1年間面倒をみなければ全財産を失うのだ。愛人の子は今、叔母カーリーのもとにいる。
「その子を渡せば10万ドル払おう。いや、50万ドルか?」ミッチは札束をちらつかせたが、カーリーはイエスと言わない。そして金はいらない、自分もキンケイド邸に住むのが条件だと言いだした。
くそっ、何が目的だ。まさか僕のベッドを暖めて結婚を迫るつもりか?

キンケイド家の遺言ゲーム第二作目。
父の愛人の子を引き取り一年間面倒を見なければ全財産を失うというミッチ。父の愛人の子を引き取り育てているのは今は亡き愛人マーリーンの妹カーリー。二人はお互いの肉親の言葉を信じるがあまり目の前のお互いを受け入れられずにぶつかりあう。ぶつかってぶつかって目の前にある事実のほうが大切だということを学んでいく。自分に必要で大切な人であることも。
二人がぶつかり合う理由はそれぞれが持っている過去のキズがあるのですが、それが暴かれるたびに、目の前の惹かれる人を否定できなくなってしまい二人は結ばれるわけでして…え~これって運命(笑)
エベレットの遺言状がすべてのラストに明かされるのですが、そこに書かれていることが未来を予見しての文章で、なんともかしこくもあり子供たちに深い愛情を向けていたあかしでもあって…人ってなんでこうも不器用なのだろうということを思い知らされるところでもあります。
でも、なんだろう、気持ち良いこの終わり方がこのシリーズを何度も読ませてくれるポイントになっていたりします。
藍さんは今までにも書いたんですが、心情を描写されるのがとても上手で、それも私の好みの描写方法だったりします。お互いの親族を信じたくも疑いたくもあるというシーンや、自分の理に合うこととしてカーリーにプロポーズをしたシーンでもカーリーが「本当に愛する人と結婚するべき」というセリフに純粋にきゅんとするシーンなど、もう惚れてるやんと誰かを叩きたくなるくらいに大好きです。
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