禁じられた恋人

禁じられた恋人 (HQ comics タ 8-1)
たむら純子/ミランダ・リー

ニック・コールマン――貧民街で不良少年として育つものの、故スタンウェイ氏によってビジネスの才能を見出され、今では青年実業家兼プレイボーイとして名を馳せる――スタンウェイ氏の愛娘であるサラは、この後見人にずっと恋心を抱き続けてきた。
しかしニックは少女時代から知っているサラを、一向に女性として見ようとはしない。彼を振り向かせたい一心でサラは、クリスマス・ランチに招いた男友達を恋人と偽り、熱烈なキスシーンをニックに見せつけるけれど…!?

ハーレクインではよくある設定のお嬢様と後見人。しかも彼はもともと札付きのワルで彼女の父親によくしてもらった恩を感じている…あれ？どっかで読んだ設定と同じ…（ああ！ハーレクインでそれを言ってはダメ(笑)）
８歳の時からずっと憧れていた彼を追い求めるサラと１６歳の時の彼女を女とみてしまったニックの葛藤。ああ…どっちがつらいかといえば、たぶん彼のほうだろうな…。だからお手軽な恋人ばかりを渡り歩いていたんだなあ…。でも、クロエは酷過ぎ。どこで見つけてきたのかと思うほどに…。
ジムとフローラの存在がとても暖かくて、彼らの存在はかたくなな彼の心を柔らかく包み、生きる上での支えとはどんな存在なのかということをニックにわからせてくれた。いい人生の先生だったのですね。
最後の最後まで自分は人を愛せないと自分を信じられなかったニックだったけど、思わぬことで自分の中の愛に気が付いてよかった。
たむらさんの漫画、あとがきにもありましたが初ハーレ作品だそうです。
たむらさんの漫画を読むのがまるまる初な私ですが、表紙を見て最初敬遠していたのです。なんかヒロインが幼すぎて…なのにミランダだし（超偏見(笑)）だと思っていたんですが、設定をみたらすごい純愛もの。なるほどそれでヒロインが幼くわざとかかれているのねと納得したらすんなり入れました。でも、ロリ顔巨乳はたむらさんの好みなのかなあ…。途中で何度となく二等身キャラのコマがあります。こういうのとてもかわいくて私は好きな方なんですが、お話の展開上ちょっとやっぱり年齢感覚が下がるので控えめがハーレにはいいのかなあという感想を持ちました。

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