苦い求婚

苦い求婚 (ハーレクインコミックス・キララ)
高井みお/ケイ・ソープ

ランチの約束で父の会社を訪れたレオニーは、そこで父の上司ヴィダルと出会う。ポルトガル貴族の血をひく大物実業家の彼に誘われ舞い上がったものの、会ったその夜に体を求められたことがショックで、レオニーは翌日の彼のプロポーズも断ってしまった。
あれから2年、2度と会うまいと思っていたヴィダルにレオニーは面会を申し込んでいた。父が会社の金を横領したからだ。罪の償いを申し出たレオニーに彼は冷たく言い放った。「命令だ、今度こそ私と結婚しろ」、と。

お父さんの罪を娘がかぶって黙ってもらうために言いなりって共謀罪やん犯罪やん（笑）といつもおもうんですけど、ハーレクインではゆるい罪という認識なのかと思ってしまう。実際それによって酷い目にあわされてそれなのにハッピーエンドというとても理解できないようなヒロインがいたりしますよね。今回のお話もどんだけヒロイン好きなんだよっていうヒーローが滑稽なことを一杯してくれてたりして、そういう部分は面白かったんですが好きにはなれないヒーローだったなあ…。それよりも脇役の方が気になる人多かった。たとえばチャラ過ぎるヴィダルの兄さんとか電波系？（笑）の元婚約者の彼女とか…。（私この婚約者の彼女の思い人ってヴィダルのお兄さんかと思って読んでいたので肩すかし思いっきりでした：笑…そういういみでの電波系に見えてしまった）
高井さんの本、初読みです。お嬢様ヒロインにしては庶民派なファッションと可愛らしすぎるように見えていた絵柄ですが、読んでみたら全然気にならなくてヒーローはばっちりはまっている気がしました。チャラ男キャラが妙にはまっていたので、ああいったプレイボーイキャラのお話も良いかもしれないと思ってしまいました。

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