いつかかなう夢 [コミック(ハーレクイン)]
いつかかなう夢 (ハーレクインコミックス・キララ)
津谷さとみ/リズ・フィールディング
従妹の結婚披露宴でダンスの輪から外れていたマティは、そばにいた男性が気になり声をかけた。彼の名はセバスチャン。NYの銀行家だ。ふたりの会話は弾み、この場限りの話し相手には最高だとマティは思った。
…そう、どんなに楽しい時を過ごせても男性に深入りはしない。それは自らの不注意で足に障害を負ったマティが決めたことだった。さよなら、ハンサムさん。
その時、マティは思いもしなかった。まさか彼が、車椅子の自分と絶対デートすると決意していたなんて!?
もう即言いますが、泣けました。いろいろな部分で泣けましたね。このヒーローが素敵すぎて、ヒロインがかわいそうすぎて…いろんな理由です。
セバスチャンは一目ぼれですね。マティルダのほほえみに一撃されてしまったのがよくわかりました。車いすだという自分に恋をしてくれる人はいないと思い込んでいる彼女。過去の自分の過ちに対する贖罪の念が強すぎて…その諦めすぎた生き方が同じく冷めた生き方をしていた彼と通じるものがあったというはじまり方が、すごく納得いきましたね。そして、火がついてからのセバスチャンがすごかった。絶対彼女を自分のほうへ振り向かせるためにあれやこれやと。このヒーローいい男過ぎる(笑)
津谷さんの絵がそれにちゃんとあっていて、ふわっとした優しい雰囲気がとても作品にあっていました。津谷さんの心理描写とかいつも思うんですがとても好きです。ヒロインの憂いた顔もヒーローの悩める顔も魅力的です。
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