恋愛スパイス

恋愛スパイス (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)
高山繭

父親の経営するＮＹのレストランでシェフとして働いているシャッツィは恋人にフラれ、不幸のドン底に。友人達に次の恋をけしかけられ、出会ったのは優しい億万長者のヘンリー。「理想の恋人」として申し分ないヘンリーからプロポーズされるシャッツィだけど、店にやってくるセクシーで謎めいた男性、トムにも惹かれる気持ちを抑えられなかった。そんな時、父親が倒れてレストラン存亡の危機になり・・・!?　

あらすじにでてくるヘンリーって本編ではハンリーとなっている人のことですよね？誤植ですか？どっちが正しいの？
有名な映画「億万長者と結婚する方法」という作品がベースだとあとがきで読むまで高山さんの完全オリジナルだと思っておりました。表紙にも原案云々は入れたほうがいいんじゃないのかなあ…という気がしました。
三人の女性がそれぞれの幸せをつかむために前向きで明るくてとても魅力的です。ヒロインのシャッツィはしょっぱなから恋人に裏切られたりと不幸に見舞われますが、心ときめく男性トムとの出会い、億万長者のハンリーとの出会いと複数の選択を前に本当に自分が愛している人はだれかと思い悩みます。そして、いつも自分に最高のタイミングで助言をくれる彼トムのことどんどん好きになっていくのです。
恋は思ったようには進まず、結局は女性は好かれる人を好きになったほうが幸せになれるというのを実践するような結末ですが、それでいいんじゃないのかなあと素直に思わせてくれる作品でした。
高山さんの絵が好きで買ったお話ですが、あとがきがとても面白かった。ベースになった映画も見てみたいなと思います。

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