ハイライト [コミック(フラワー)]
ハイライト (Betsucomiフラワーコミックス)
八寿子
「先生さようなら」を読んでいない。失敗した。
先生と生徒ものが当時苦手だったので買わなかったんだけど、この「ハイライト」はその作品の続編というかゼロ作品となっている。田邑先生と前妻の由美子先生とのお話。とてもピュアで心の奥底から湧き出る暖かさやせつなさや痛みが凝縮されている。
正直、正直「先生さようなら」を読まないで読んだことを後悔している。
八寿子さんの作品は基本楽しくてラブコメでっていうのが気に入っていたんだけど、初期作品にはよくこういう心の交流が中心の重い部分をえがいたものがある。
でも、それを読んでつらい気持ちになるというよりは何かから解放される気持ちの方が大きくて…この作品はとても好きだ。
同時収録の「スコール」も同じく素晴らしい作品。これは…1作映画ができるよ。でも、リアルにしてほしくない。八寿子さんの絵と雰囲気だからこそ伝えられるものがあるので、安易に実写化はしてほしくない。「スコール」の話は一見運命の二人という感じがするけれど、その二人の周りには悠という少年やたくさんの人が運命を支えていたことを忘れてほしくない。
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