王子とペキニーズ [コミック(ロマンス・ミッシイ)]
王子とペキニーズ (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)
橋本多佳子/バーバラ・カートランド
病気の祖母の世話で、未だ社交界デビューも出来ていなかったアンジェリーナ。ある時、悪戯な小犬を追いかけた先で、彼女は異国の王子ゼノスと運命の出会いをする。出会った時から彼に想いを寄せるアンジェリーナだが、彼には既に望まぬ政略結婚が決まっていた。許されない恋だと知りながらも、彼への想いは募っていき…。
犬がきっかけでお隣同士の王子と淑女が出会って恋に落ちるというお話。ロマンスものとしては王道ですよね。その犬がペキニーズという珍しい犬種ということもあってお話ももりあがっていきます。
アンジェリーナの気品の高さと言ったら王女様クラス。それなのにまだ社交界デビューすらしていないのはおばあさんが病気がちだから。ゼノスは後継者として王妃を選ばないといけない身の上なのに、お隣のアンジェリーナの愛らしさにすっかりメロメロ(笑)ペキニーズのティティのおかげで二人の距離はどんどんと親密に。
ここで登場するのがさまざまな作品にたびたびあらわれるお名前のバイロン卿。今までにも他の作品で何度か登場しているのでさすがの私でも彼が愛の詩を残している有名人だということは知っています。色男であるバイロン卿が関わるアンジェリーナの秘密、なるほどねえ、それはもう王子様側の問題はオールクリアになるわけよねえという感じでラストに突入。
そんなに大きな変化や大どんでん返しがあるわけじゃない話なので、ストーリー自体はたんたんと進んでいきます。アンジェリーナが愛人云々で怒るシーンが好きです。
誰と結婚しても彼女を愛する、心は君のものだというゼノスに対してそんな結婚はダメだと諭す彼女。誠実ではないと怒る彼女はとても好感がもててすきです。
橋本さんのヒストリカル物は結構お気に入りなので表紙がいをしています。今回のペキニーズの描写がとても素晴らしくてお気に入りの一作になりました。
タグ:橋本多佳子 バーバラ・カートランド
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