お嬢さま、お手やわらかに

お嬢さま、お手やわらかに (ハーレクインコミックス・キララ)
井上恵美子/ディクシー・ブラウニング

大富豪の娘プリスは、天然のトラブル・メーカー。一昨年の誕生日にはお金を配って回り、去年はパーティーで食中毒騒ぎを起こし、そして今年はアパートメントが火事に!　路頭に迷った彼女を救ってくれたのは、精悍なカウボーイのジェイクだった。プリスは彼の家で同居することになったが、彼女の壊滅的な家事能力は、ジェイクを驚かせた。洗濯物はダメにする、黒コゲのパンケーキを食卓に出す…。上流階級のお嬢様と、遊び人のカウボーイの身分違いの恋の行方は…!?

カウボーイもので即買い(笑)あらすじを見たらかなり暴れん坊将軍なお姫様という印象で読み始めたのだけど、全然そんな子じゃなくてちょっとあらすじに騙された気分。
上流階級のお嬢様と遊び人のカウボーイという感覚では全くありませんでした。なんかティーンの恋愛のように可愛らしくてプリスとジェイクはお互いに触れたくても触れられないという決まりを勝手に作り上げて苦しんでいる感じでした。プリスは父がなくなり孤独になってしまったことから急に子供がほしくなり、精子バンクで提供を受けようとしていました。それを知ったジェイクは積極的に彼女に関わりどんどんと関係が近づいていくわけです。
ジェイクのプロポーズシーン…プリスも泣いていましたが、読んでいる私も実際感動して涙が出ました。派手な演出もなく、飾った言葉もないとても理想的な素朴なプロポーズです。好みはわかれるでしょうが私はとてもこのシーンが好きです。漫画を描かれた井上さんもあとがきで同じことを書かれていました。結構このシーンにやられた人は多いのでしょうか。サプライズじゃなきゃやり直してというい人も居ますが、真心がこもっているかどうかは言われる側が見極める目も持たないと失礼ですね。
井上さんのコミック、実は初読みです。ヒロイン、ヒーローが結構好みで素敵だなと思いました。ほかの作品を今まで読まなかったのは損してますよねきっと。

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