さよならは言わないで

さよならは言わないで (ハーレクインコミックス・キララ)
佐柄きょうこ/サンドラ・マートン

大学院生のシエンナがモンタナ州の美しい渓谷を訪れたのは研究のため。1970年代にこの地を治めていたジェシー・ブラックウルフという男性を調べるためだ。国の英雄で大富豪でありながら人目を避け、いつしか消息不明になった謎の人物。いったい彼に何があったのかしら?　と、物思いにふけっていたシエンナを突然緑の雷が貫き、彼女は気を失った。――一方、崖の上で倒れているシエンナを見つけたジェシー・ブラックウルフは首をひねっていた。この金髪美人は、いったいどこからやって来たんだ?

タイムスリップものです。久しく佐柄さんの本を読んでいなかったなあと思ってつい手に取ってしまいました。なんでかって？ヒーローが黒髪だったからです！！（黒髪ヒーロー教降臨）
歴史ある渓谷の調査に来ていたシエンナは緑色の稲妻に打たれ見知らぬ場所にて目を覚ました。そして目の前には半裸の男性が…。彼は自身をジェシー・ブラックウルフと名乗り彼女を放心させた。そんなはずはない、彼は35年も前に歴史から忽然と姿を消した英雄だ。彼が本物だとしたら、私はいまどこにいるの？
その35年前にタイムスリップした彼女は恋い焦がれた彼に惹かれずにはいられなかった。
なぜシエンナとジェシーが惹かれあったのか…ちょっと本能的なものでって感じで読めてしまいますが、もっといろいろあるんでしょうね。サンドラの原作だし。
いつ戻ってしまうかもわからないシエンナの存在、期間限定の恋人みたいな危うさなどを含みながらも、築かれた永遠の絆は絶てないのよみたいなラストでしたね。最後のコマでコメディにしてくださって…(笑)
佐柄さんの絵柄（ヒロインの唇）のせいで作品から遠ざかっていたのですが、久しぶりに読んでみました…。やっぱり普通の口の時のヒロインの方が断然かわいいのになあ…。あれがあるためになんか萎えちゃうんですよね…私。ヒーローは超かっこいいのになあ…。

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