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たとえ世界に背いても 1 [コミック(花とゆめ・ララ)]

たとえ世界に背いても 1 (白泉社レディースコミックス)
たとえ世界に背いても 1 (白泉社レディースコミックス)
長江朋美

ああ…(笑)またもやヒロインが暴走娘だ…最近このパターン好きだな長江さん。内面での暴走じゃなくて行動に移してくるヒロインって…実は嫌いなんですけど、長江さんの作品の女の子はむかつきながらも要所要所でチラリと常識人ぽいところを見せるので困ります。(要するに、本を投げつけるほど嫌いにはなれないと言うことですね)
今回の父が総理大臣になってしまったために自分もまあ公人になった夕子さんですが、過去に自分の人生観を変えてくれて初恋をした人が父のSPだったと言う再会をするところから始まります。
相手の森さんが秘めたるものを持っている部分がはっきりしないので、まだなんとも言えないのですが…夕子の押しに負けて恋人っぽくなったという感じでない所が好感持てます。これはストーリーの勝利ですね。夕子が単なる脳天気な娘じゃなくてっていうところが心を動かしたのかなあ。
これ1巻なので続きありですよね。月丘さんがどう言う行動に出てくるのかも楽しみだし2巻にも期待しましょう。

さて、私は携帯ゲームで「恋人は専属SP」と言うのもやって居るんですが、そのなかで一番の男前(と思っている)班長桂木さんが一押しです。どっかこの森さんと通じると言うか。
そのゲーム、去年凄く人気があってアンケートで1位を獲得して今年は作品に声優さんがつくことになりました。そう!ドラマCDが発売されることになったんですよ。これ、凄く楽しみ。その一押しさんの声優さんが、ワンピースでも有名な平田広明さんwwwww。

なんとなくですけど、森さんの声のイメージも平田さんで想像して読んでしまいました(笑)

恋人は専属SP

恋人は専属SP

  • 出版社/メーカー: ボルテージ
  • メディア: CD



タグ:長江朋美

成層圏のローレライ [コミック(花とゆめ・ララ)]

成層圏のローレライ―柴田昌弘傑作集 (1981年) (花とゆめcomics)
柴田昌弘

1981年作品であるこの本。表紙も凄くお気に入りなのでみつけたかったんですが、ネットではもう見つかりませんでした。(いつか手持ちの本の画像を載せますね)
柴田昌弘さんの秀作SFが5作品収録されています。この表題作とその続編である「赤い仔猫は笑わない」は空のミステリーがテーマで、1作目を読んだ時に人の命を奪ったローレライが続編では人の命を助けているのがなんともあと味の良い展開に収まっています。これは狙いがあったんでしょうか。
「ひとりぽっちの戦争」は超短編と言えるSF作品ですが、この作品を初めて読んだときの衝撃は大変なものでした。人間ってすごいと思わされてしまったんですから。この作品は近年私がはまったゲームの「ボーダーダウン」の世界観とどこか通じるきがして、このゲームを知った時になぜだか真っ先にこのマンガを思い出したほどの作品です。柴田さんがこのようなSFを創作されるに至ったバックボーンが知りたいなあなんて思います(たとえばどんなSF作家が好きだったかとか)
「村祭りの夜」はハルマゲドンの後の世界を描いた話で、絶望の中に希望が残る終わり方で凄く好きでした。描かれた年代がさすが20世紀なだけに、みんな1999年のことを色々と言っていた頃ですから、こういう作品は大変興味がありました。
「枯葉の街」も1回目は意味があまり解らず読みなおしてから、これは男性主導の世界になった人間社会なんだと理解して恐ろしく感じました。そういえば、こののち「ラブシンクロイド」という女性主導の世界に男がいなくなって男性アンドロイドを作るという世界を描いたのも柴田さんでした。いまおもうと、これどっちも女性じゃ描ききれない作品ですよね。男性だからこそ描けたのかなと思える男性のエゴがみえるきがします。
どの作品も何度も読み返したせいか、今の私に大変影響を残しています。そのおかげでSFにどっぷりな数十年でしたから。
タグ:柴田昌弘

夢見る佳人 [コミック(花とゆめ・ララ)]

 【中古】少女コミック 夢みる佳人 / 遠藤淑子【10P11may10】

夢みる佳人 (花とゆめCOMICS―エヴァンジェリン姫シリーズ)
遠藤淑子

これも探しましたが本の表紙の登録がなかった…。1992年刊…やっぱり古いんだよね。(遠い目)
この本にはエヴァンジェリン姫シリーズが表題作以外にもう1つ収録されていますが、いずれも音楽に関する題名です。どちらも今までの作品通り、姫のさらっという深いセリフが素敵なお話に仕上がっています。作品としては、表題作のほうが好きだな。シュテファンの心のうちが本当はどっちだったのか…エヴァンジェリンに求めた「夢見るひと」ということだけだったのでしょうか…。遠藤さんのお話は、読み終わったあとに自分なりの考察を求められている気がするものがおおいのですが、そのおかげで印象が深いのかもしれません。今の流行りの作品は「読み流し」できる作品が好まれる傾向にあるので、遠藤さんのような作品は好まれないかもしれません。(謎ときや伏線やセリフが多いなどが面倒という方がいてびっくり)読み捨て、暇つぶしという観点でしかコミックを読んでいない人がいるって私には驚きです。他の2作はSFなお話で、巻末劇場というのは書き下ろしのエヴァンジェリン姫のキャストが総出演だったりします。
(同時収録)故郷の人々/パンドラの函/ミセス ウォルフォードの遺産/巻末劇場
タグ:遠藤淑子

南から来たインディラ [コミック(花とゆめ・ララ)]

 【中古】少女コミック 南から来たインディラ / 遠藤淑子【10P11may10】

南から来たインディラ (花とゆめCOMICS エヴァンジェリン姫シリーズ 2)
遠藤淑子

画像がなかった…そんなに古い本と言う意識はなかったが…orz
エヴァンジェリン姫のシリーズ2冊目の本ですが、確かにそうおもうと古いのかもですな。相も変わらず厄介ごとでオーソンは振りまわされているし(笑)ムダに姫は元気ですし。
6作品収録されているうち5作がこのシリーズで、「ポトスの恩返し」だけ単独のお話になります。インディラというのは象の名前なんですが、表題作のお話は他国の陰謀に巻き込まれ…いや、自分からまかれて…入ってるよね…これって。姫のセリフで「犠牲がなけりゃ守れない立場なんてやめてしまえ」というセリフがとても好きです。しかも、靴わざわざ脱いで殴ってるし(笑)姫のこういうストレートでわかりやすく真意を語る部分が魅力的ですよね。
あと、「星はなんでも知っている」のワンシーンで教会に宿を借りる際にドアのノックオンにでてきたシスターが「どなた?」「小羊です」「まあかわいそうに。さあ入って温かいスープをあげましょう」は、なんだか仲間うちで一時期おおはやりしていた合言葉でした(何)ほか、「チャオ」とか。(結構影響されやすいわたし達)
アルプスアイベックにしろ、遠藤さんのはなしに出てくる動物たちはどうしてこうもインパクトがあって素敵なんでしょうねえ。
エヴァンジェリン姫のシリーズが描かれていた時代の少女漫画って、本当に資料をいろいろ集めて1作品の中身がコユイお話を書かれている漫画家さんが多かったんですよねえ。先日お友達がはなしていたんですが、新人漫画家さんがファンタジーや仮想国家などのはなしって実は作者のご都合がまかりとおるので、漫画では比較的作りやすくて描き易いジャンルだったりするんだよねと。もちろん緻密な設定やデザインはその漫画家さんの才能が必要ですがね。歴史ものや実際のものを練りこむ作品にすると嘘やご都合が通じませんからね…。そういう意味で、遠藤さんの作品ってその辺りはプロ根性が見えるなあとおもったりするんですよね。
(同時収録)4月の魚/アルト/魔女の家/星はなんでも知っている/ポトスの恩返し
タグ:遠藤淑子

兄貴 [コミック(花とゆめ・ララ)]

兄貴 (花とゆめCOMICS (1135))
遠藤淑子

この本には5つの作品が収録されています。ファンタジーやSF要素が含まれながら、そこに愛情が深くある事は全作品と押して感じることが出来ます。表題作の「兄貴」は、頭のいい弟を茶化しながらも弟の為にがんばっている兄と頭が良い分クールで分別臭く見えるけど兄に敬意をもっている弟の話になっています。兄弟なんて心の底を語り合う事はほぼないと思います。自分の気持ちが相手に通じようが通じまいが大切にしているということが思いやりと絆だということがよくわかるお話です。
話のラストの方で語られる弟の兄に対する気持ち。小学生の時に自分をかばってくれたことへの感謝の気持ちは一生消えないというのは、弟を今も兄が守っているという証拠でもありますよね。
同じ収録されている作品の中ではタイムスリップものの話がラストに入って入るんですが、時代劇お好きな遠藤さんらしいお話になっています。シビア展開をシビアなだけでなく読み手に考えるところを与えてくれる物語の作り方がとても好きです。
ハードワーキングガールの話で出てくる文通の話は、当時では当たり前の文通でしたが…いまや携帯メール…。
文通も安っぽくなりましたね…。
(同時収録)ハードワーキングガール/不測の事態/未来は君のもの/いつかどこかで
タグ:遠藤淑子
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