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解決浪漫倶楽部 [コミック(ジェッツ)]

解決浪漫倶楽部 (ジェッツコミックス)
解決浪漫倶楽部 (ジェッツコミックス)
遠藤淑子

父親がとある王国の王子だったという衝撃の事実により、皇太子を継がなくては行けなくなったロッカーのおはなし。
スプリングレインは、この短編だけでも泣いてしまった「スマリの森」の番外編。そしてこの表題の作品の数編。
どれもどれも、遠藤さんらしいおはなし。ラストは、誰かが救われ、誰かが癒されるところが必ず含まれている。
遠藤さんのお話は少女漫画であって恋愛ありきではない部分が凄いと思う。まさしく、正統派漫画家なのであります。少女漫画家というのではなく、正統派漫画家。
その証拠に、スプリングレインは動物が人物化している作品で、人間と動物との共存から自然破壊への警鐘までが盛りこまれている作品です。この作品には、恋愛ではなく深い愛という言葉がぴったりとはまります。
遠藤さんのおはなしには、恋愛ではなく愛情が描かれているのです。こんな漫画家さん、最近の作家さんでわたしはお目にかかったことありません。
表題作品の「解決浪漫倶楽部」は、大正ロマンの香りする作品で、お金もちの空子のような人が本当に居たら、大変だけど楽しいだろなと思わされてしまいます。悪い人も本当に悪く描かないところに救いがあります。
最近のコミックって救いが本当にないものが多いので、遠藤さんにはこういう作品をたくさん描いていただいて世の中の方向を正気に戻していただきたいです…。
タグ:遠藤淑子
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