フィアンセは当店で

フィアンセは当店で (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
英洋子/ジャッキー・ブラウン

夜学に通うテスは、クリスマスを前にしても恋人を封印して勉強とバイトにいそしんでおりました。学位を取って憧れの仕事につけたら私も…そんなクリスマスの憧れを持っていました。その彼女のバイト先の店に、見知らぬ素敵な男性が食事にやってきました。素敵な翡翠色の瞳にうっとりしながらオーダーのチリスープを運ぶ途中、彼女は子供にぶつかられて、こともあろうに彼にそのスープをぶっかけてしまいます。彼は怒りもせずお代をはらうというテスに「ありがとう」といって店を出て行ったのです。ところが、ふたたび来店した彼がテスにお願いしたことは、フィアンセのふりをして欲しいという申し出でした。彼の名前はジャック。テスの町にあるファウスト社の時期社長として推薦され面接を受けているのだが、現社長が家庭的な人物を好むことからとっさにフィアンセの存在を嘘ついてしまったのです。彼は束の間でいいとテスにその役を頼んだのです。チリスープのこともあり、嘘に荷担したテスだったが、素敵なジャックに24歳の乙女はみるまに魅了されてしまいました。そして、ジャックも実は初めてお店に入った時から彼女から目が離せなくなっていたのです。社長夫妻と食事をするためだけのフィアンセだったはずなのに、社長婦人とテスの母親が顔見知りだったことから事態がどんどんと大きくなってしまいます。

いやもう、これは…どっちかっていうとジャックが玉乃輿でしょう（笑）家庭運がなかった彼にとって、テスや母親や姉夫婦の存在は愛という重みを勉強するいい機会になったわけですし。それによって自分がどれほど幸せになれるのか、ということを学べたのですからね。テスの純粋なキモチがみんなに支えられていて、読んだあとに幸せなキモチになれるとおもいます。クリスマスのシリーズという感じで原作は出ているので、色んな作家さんが書いているのですがこの本以降緑のストライプを買い集めてしまう事になりました。

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