選ばれた花嫁(シチリアの恋人たち 完結編)

選ばれた花嫁―シチリアの恋人たち 完結編 (HQ comics―Pure Romance (キ1-01))
宮花みん/ルーシー・ゴードン

ロレンツォはニューヨークに輸出責任者として訪れたホテルで、魅力的な女性に出あった。彼女の名前はヘレン。両親がイタリア人ということで彼の仕事のために呼ばれたという。彼女は伝統や絆を1番とするイタリア人を毛嫌いしていた。
ロレンツォは彼女の魅力にひきつけられながら、恐ろしい言葉を耳にする。「ロレンツォ・マルテッリをじわじわ殺す計画」彼女は母に言われて彼と会って結婚をと望まれていたのだ。
容姿や性格の妄想に吹き出しそうになりながら、ロレンツォはそれが自分だとはいい出せなかった。ヘレンは彼を家につれていけば結婚はしなくてよくなると考えて、彼に実家に付いて来てもらう事を提案した。快諾したロレンツォは、演技と称してリトルイタリーの路上で思わずヘレンにキスをしてしまう。

ヘレン…イタリア名ではエレナになるのですか。
ヘレンはイタリアの家族団結が嫌いな女性。傲慢なイタリア人男性が嫌いというけれど、あなたも相当の傲慢イタリア人女性ですよ？といいたくなる暴言吐き（笑）その強固な性格が使用人サラの嘘で結婚式をだいなしにしてしまうんですよね…。確かに話あう時間がないまま結婚式の日になってしまったのは不幸だったけど…。
どうしてそこまで彼女が疑心暗鬼になったのかが弱い気がします。ヘザーのことを愛しい人と読んだことがそんなにいけなかったのかなあ。自分が縛られるのが嫌いなくせに、彼女はロレンツォを縛りたかったんでしょうねえ。
だから裏切られていると思いこんだんでしょうねえ。結局モトサヤで結婚するんですけど、こういう激しい性格の人と家族になるのは私はご免だなあ…。宮花さんのコミックは初めて読んだんですけど、結構1ページに割られているコマがおおくてちょっと見にくいかなとおもうページもありました。セリフを全部網羅するとしたらこうなって当然なんでしょうけど…。
だから、これは出版社の人への注文ですが、こういう時はもうすこしページ増やしてあげて欲しいです…。読者もその方が嬉しいです。

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