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沈黙の騎士 [コミック(ハーレクイン)]

沈黙の騎士 (ハーレクインコミックス)
沈黙の騎士 (HQ comics ハ 4-1)
原のり子/トーリ・フィリップス

フランスの貴族の娘セレスト(リサ)は、遠くイギリスに嫁ぐ為にやってきた。しかし道中たびたびの災難に同行者共々途方に暮れていた。そんな彼らに修道院が手をさしのべた。やってきた修道士の中に大天使ガブリエルと思わんばかりの美しい容姿を持つブラザー・ガイがいた。リサはうっとりとするが、ガイは彼女を悪の権現と思いこもうとしていた。
リサのその表情は、彼が宮廷でうんざりするほどみた女性の顔だったのだ。それが嫌で修道士見習となったのに…。しかも、院長はガイにリサを婚約者のもとまで送り届ける命を与えたのだ。
荷が重過ぎると言う彼に、院長はそれならば彼女を無事婚約者のもとに送り届け、婚礼が終わるまでの間一言一句発してはならないという沈黙の誓いを立てることを命じた。彼女と話さなければ、惑わされることもないだろうというわけだ。しかし、院長の狙いは別にあった。外見ばかりに注目されるが為に、自分の価値を見失ったガイに自分を見直す時間を与えようと思うことからの配慮だったのだ。そして、思った以上にリサとの旅は誘惑にみちていたのだった。

トンスラ…トンスラか…あのフランシスコ・ザビエルの絵に描かれている…。原さんがちゃんとトンスラを描いていたのにいたく感動したと言うのはさておき、よくも見事なまでに美しいヒーローとヒロインをコミックにしてくれたなあと…感動。
「逃げた相続人」の時にもおもったのですが、原さんの描かれるヒストリカルは本当に衣装とかも歴史に忠実で見事といえます。騎士のよろいなんか、それはもう感動ものですよ。
ストーリーは、本当に正統派ラブロマンスです。真心の騎士、騎馬試合など昔見た映画の「ロック・ユー」そのまんまです。ロック・ユーも騎士をヒーローにした映画で、その主役をやった方は先日不慮の事故で亡くなってしまわれましたが、とてもよい作品でした。その映画で、騎馬試合が迫力とともに何度も演じられています。姫から印を頂くシーンももちろんあります。コミックで描かれているのと全く同じです。
この本を読んで興味を持たれたら、是非ご覧ください。映画も凄くお勧めです。

追記(2008/10/21)
映画「ロック・ユー」はこんな感じ
ロック・ユー! [DVD]

(追記)2009.4.14
ヒースが亡くなってしまった事は、とてもショックだった…。
こんなにイイ俳優さんがどうして…。
ちなみに、ヒースが演じた「カサノヴァ」という作品もおススメです。
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