届かなかったプロポーズ

届かなかったプロポーズ (ハーレクインコミックス・キララ)
サクヤカイシ/リン・グレアム/ジーナ・ウィルキンズ

大邸宅で住みこみの庭師をしているアンバーは、週末の客を見て驚いた。ロッコ…!　彼は1年半前、アンバーがマスコミにふたりの関係を暴露したと勘違いし、彼女を一方的に捨てた男。当時アンバーは妊娠していたというのに…。そして今、ロッコは「金目当てに上流階級の生活をスパイしているのか?」などとアンバーをののしり、解雇するよう家主に忠告してしまう!(「届かなかったプロポーズ」)。「迷える婚約者」も同時収録。

サクヤカイシさんの本を買ったのは初めてです。表紙の絵で今ひとつ買うのを躊躇っていたというか…シークものがあまり好きでなかったというのもあったので…。1冊に二作収録されているということで一応なかを確認。なかなか面白そうだと思って購入しました。
まずは「届かなかったプロポーズ」一目ぼれ同士で燃えあがったおふたりですが、その割には冷めるのが早かったきがするロッコ。きっと今までにもそういうような酷い目にあってきていたのでしょうか。誘惑して近づいてきた彼女ではなく自分から誘惑したくせに、あの降り方は酷かったなと思って見返せばリングレじゃないですか（笑）さすがヒロインを酷い目に合わせたら天下一品（誉め言葉）しかしながら、今回のヒロインはロッコに振りまわされて流されるだけでなくちゃんと戦っているのが心地よかったです。復縁ものは基本嫌いなんですが、今回はヒロインの戦いっぷりがとてもよかったので面白かったなと思いました。
もうひとつの「迷える婚約者」わたしはこっちのほうが好きな話でした。キャラクターもコメディタッチで面白かった。幼なじみの二人が結婚に至るまでのお話ですが、完全に二人ともマリッジブルーなのが大笑い。一見全くあわないと見える二人が、お互いの欠点の一番の理解者であって、その点で結婚が成り立つと言う部分がとても面白かったです。ワンコがかわいい存在でよかったかな。
セクシーから可愛いｖまでと幅広くお描きになれるサクヤカイシさんの素敵な絵が見られる1冊になっております。絵の感じはどっちもバッチりはまっていたきがします。

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