情熱をもう一度

情熱をもう一度 (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)
小林博美/ノーラ・ロバーツ

ローカルテレビ局に所属し、一流の取材記者を目指しているリヴにとって、全国ネットで活躍する敏腕記者ソープの妨害は、無視できない問題だった。必死の思いでリヴが手に入れたスクープも、毎回ソープはやすやすとすっぱ抜いて台無しにするのだ。怒りをあらわにするリヴだったが、そんなことを気にする様子もないソープは、逆にリヴに接近してきて！？

ノーラ原作のコミックをちゃんと読んだのはこれが初めてなのかもしれません。自立し成功を収めている女性リヴ。彼女の目指す線上にいつも邪魔をするように出てきてはすんでの所でスクープをかっさらうソープ（テレンス）。反目しているような二人だけど、テレンスは違う感情で彼女をずっと見つめつづけてきた。それも１６ヶ月も。１６ヶ月…えーと１年と４ヶ月？意外とナイーブなんだなテレンス。リヴの固くなに自分の心を開かず誰もそこへ入れない生き方の謎…過去の辛い記憶。結婚への絶望。
それにしても前夫のダグは酷いやつだよね。というよりも器ちっちゃ！（というのが的確だな）彼女を愛していたなら、彼女の仕事に対する情熱もみとめてやれっつうに。そういうことが出来ない男性はリヴみたいな女性を妻にしちゃだめだよね。テレンスのことナイーブだとかいたけど、それはちょっとニュアンス違ったかな。彼は彼女の気持ちを大切にしてあげられる人だったのだよね。人間としてお互いを大切に思える人だったんだよねえ…。
小林さんの絵相変わらず素敵です。感情の表現の見せ方がとても好きです。色々な作品を描かれてきているだけあって、どんなキャラクターも描きこなせるところが凄いなと思います。あと、いつも凄いなと思うのがヒーロー、ヒロイン以外のキャラクターを描かれる時にも手を抜かれず味がある脇キャラが登場してくるところも好きです。

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