初めてのルージュ

初めてのルージュ (ハーレクインコミックス・キララ)
津谷さとみ/キャロル・マルネッリ/リンダ・グッドナイト

ニローリ国を訪れた隣国のベニート王子のメイドに選ばれたアリサ。マスコミも注目する若く美しい王子は雲の上の存在で、目を合わすことすらできなかったが、ある日、バスルームを片づけていたアリサは王子のガールフレンドが残した口紅を見つける。化粧ひとつしたことのないうぶなアリサには、それがひどくまぶしいものに見え、やがて彼女は鏡に向かい、そっと口紅をひいてしまう。するとすべてを見ていたベニート王子が物陰から現れて！？
(「初めてのルージュ」)

カーリー・カーペンターは探偵の助手をしている。その仕事で大きな失敗をした彼女は義兄の経営する探偵事務所から暇を出されオクラホマにやってきたところ、美の神とおもえるカウボーイのルークとであう。彼の不思議な魅力の虜になってしまったカーリー。バーベキューで楽しく語り合った二人だったが、カーリーはたまたまゴミ箱に捨ててあった新聞記事からモンタヴィア国の失踪王子がルークであることに気がついてしまった。
（ 「プリンスは失踪中」）

２in1の御得な1冊になっているこの本。買って大正解でした～～～～！！！！！
「初めてのルージュ」はニローリのシリーズのスピンだということでシリーズを読んでいない私は買うか悩んでいたのです。でも、シリーズを読んでいなくても全然いいよと薦められて買いました。買ってよかった～～！（感涙）いやホントにいいおはなしでした。アリサの可愛さしさが津谷さんの柔らかな絵柄と本当にマッチしていて、それでいて幼く見え過ぎないのはなんでなんでしょう！！！贔屓目ではないと思うんですけど。
あと、ベニートの容姿が某国の王子に似てませんか？それもツボ！ツボです！傲慢なのかと思っていた愛情に飢えていたなんで愛する人からいわれたらアリサは落ちるしかないですよね…。アリサの純粋さは周りの人を打算的に動かしてきた、或いは打算的に動く人を見飽きてきたベニートにとって新鮮で高潔にみえたんでしょうね。だからこそ恋に落ちたんでしょうね。
津谷さん、超短編だったので自分でエピソードをたされたとあとがきで読んだんですが、もうこれは原作を読まないことにします（笑）この作品大好きになりましたので！
プリンスは失踪中の方も、前半はカーリーの暴走にハラハラさせられて「このヒロイン暴走し過ぎ」ともう笑うしかないキャラになってて、ルーク王子の品のよさと言ったら素晴らしすぎてｖ（かといって女性を口説くやり方がスマートで慣れてらっしゃるのがもう小悪魔に見えてしまう（笑））
当然自分のまいたタネを刈り取ることになったカーリーでしたが、実に俊敏にルークの身の潔白を証明して見せたり有能な所が光った部分は健気で可愛かった。例え嫌われても汚名は晴らすって…可愛い女性ですよねえ。
2作ともロイヤルロマンスだったんですが、津谷さんの描かれるヒーローは品があるのでとってもあっていると思いました。あまり傲慢ヒーローはあんまり描いて欲しくないなあって思うくらいどのヒーローも笑顔が素敵です。
あ…ということは、ジゴロ系のヒーローもありなのかも…。（ニヤ）

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