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夕闇にくちづけ(リヌッチ家の息子たち1) [コミック(ハーレクイン)]

夕闇にくちづけ―リヌッチ家の息子たち1 (HQ comics イ 1-3 リヌッチ家の息子たち 1)

夕闇にくちづけ (HQ comics イ 1-3 リヌッチ家の息子たち 1)
伊藤悶/ルーシー・ゴードン

最近恋人のアンドルーがあっさりしている。イーヴィーは彼への態度を少し反省しながら早目のデートの帰り道ひとりでのみなおすことにした。そのバーのカウンターで涙を流す男性をみつけて驚く。ハンカチを差し出すが、その光景はどうやら彼女の見間違いで、男性からは新手のアプローチだと暴言を吐かれてしまう。親切心を出したことを後悔するわと言葉を投げて彼女はバーをあとにした。
小学校の臨時教員をしているが本業は翻訳家のイーヴィー。臨時であっても一生懸命な彼女は欠席児童マークを町でみつけ家庭訪問をしかける。マークは母を亡くし父子家庭で家は家政婦がとりしきるお屋敷。そこに現れたマークの父親はなんとあのバーで出会った男性だった。暴言と共に一方的に彼女を罵った彼にイーヴィーは、家族の写真一枚飾らない人が家族を大切にしている訳ないとやり返した。それに対して「飾る必要などない」と彼は叫んだ。
彼にそう思わせるなにがあったというのだろう…。どんな悲しいことが…。

伊藤悶さんのシリーズ決定です!ばんざーいばんざーい!
私は伊藤さんの雰囲気で見せる部分とキャラクターの表情が会話するシーンがとても好きで、今回のような作品はとってもあっていると思うのです。心に悲しみを抱えたヒーロー。一見そうは見えないのに心はとても繊細で傷つきまくっている彼ジャスティン。コテージのシーンは美しすぎて思わず泣きました。(マジです)
リヌッチ家がどこに出てくるんだろうと思って読んでました。だって、この名前、イーヴィーの姓でもジャスティンの姓でもありません。しかも、イタリア系?舞台はイギリスなんですけど。そして、語られるジャスティンの心のキズを作った過去。リヌッチという姓はジャスティンの産みの母親の姓であったのです。
イーヴィーは彼の心を癒すために、根幹の部分を埋める方法を使うのですが…。彼の本来の心を取り戻すまでにかかる氷の壁は彼女では溶かしきる事は無理だったのですね…。いえ、イーヴィーのやさしさにジャスティンが不安になってしまったのでは。いままでそこまで愛されると言うことがなかったからかもしれません。だから、全てを受け入れるより拒否するほうが傷つかないといつもの方法をつかってしまったんじゃないかなと。
恐るべきは母親でしたね。ホープは素晴らしい手当のしかたを実行しました。あれは恋人には無理です(笑)
さて、続編をいまから楽しみに待ちましょうvv
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らぶりん

安都士サンの文章に惹かれ一気に即読しちゃいました!!伊藤悶先生作品を読んだのは<弟の花嫁>が初めてでしたが絵が格段に上手くなっていたし話の展開が上手くグイグイと引き込まれていきました。マーク君かわいいっっ(^o^)ジャスティンが彼を見つめる姿、父と息子の深い絆を感じました。安都士サンの言うように伊藤悶先生は表情で会話するプロですね。続編もあるとのこととても楽しみだわ~(#^.^#)しかしそれにしても最近は25年ぶりにハーレー漬けの毎日です。(歳がバレますね・・・・・)
by らぶりん (2010-07-25 12:28) 

安都士

>らぶりんさん
伊藤悶先生のコミック化っていい話が多いですよね。家族の絆とかを扱っているものが多い気がします。だから、こういうシリーズものがきても全然問題がない。むしろこのシリーズ、伊藤先生でよかったなあと思える1冊になっていると感じました。
子供の描き方も上手いですよね。マークにおねだりされて恋人に会いにいけなくなるって解る気がしてしまいました。
ほんとうにこの続編が楽しみですよねvvv

ぜひぜひ既刊の伊藤悶先生の作品もお読みになって見てください。私は「クリスマスにみた夢は…」と「嘘つきなシンデレラ」「夜空に赤い薔薇を」が特に好きです。
by 安都士 (2010-07-25 23:31) 

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